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近く失われてしまう故郷のクレープ屋さん(ピエロ/大山/クレープ)

私の故郷である板橋区には、大山という巨大商店街で有名な街がある。私が板橋に住んでいた頃は、この大山の商店街にだいぶ助けられたのだが、その思い入れのある商店街が開発によって壊滅的な被害を受ける事になってしまった。

この問題についてはこのnoteでも何度か取り上げているが、遂にこの「ハッピーロードが半分潰される」という開発計画が実行に移されてしまった。

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ハッピーロードのど真ん中がご覧の有り様に。

ここは激安しゃぶしゃぶのお店として有名だった福家跡地のすぐ目の前。あのお店でギュウギュウなのが魅力だったハッピーロードがこんな状態になってしまうなんて……。

十条も駅前開発が急ピッチで進んでいて、板橋側の飲食店密集地帯が更地になってしまったけど、あっちは商店街自体は助かったからな……。それに引き換え大山は……。

しかも、この酷い状態はもっと範囲が広がって、最終的には遊座の方も踏切寄りの一帯がこうなる訳で。

いやもう言葉にし難い感情が湧いてくる。


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そんなおセンチ気分で大山を徘徊していると、道路開発の重要地点に差し掛かった。右は大山の駅前へ続くメインの通りで、左は20m級の道路を通す予定地となっている。

当然、それだけのサイズの道路が通されるので、写真の真ん中から左にかけては、全て道路になってしまうのだ。

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そんな道路建設予定地のど真ん中に店を構えるのがこちら。ハッピーロード商店街がメディアで紹介される場合に、高確率で取り上げられるクレープの名店『ピエロ』である。

連れていた息子が「ボク、クレープたべたい!」とおねだりして来たので、あと何回この店のクレープが食べられるか分からない事だし、快く買ってあげる事にした。

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ところが、ピエロの特徴はこのメニュー数であり、息子に「好きな物を選んでいいよ」と言ったものの、メニュー表を目にして状況が理解できなかったのかフリーズあそばされた。

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元芸能記者、元AV監督などなど流浪の人生を送るフリーライター荒井禎雄が、時事ネタ・地域批評・グルメなど様々なジャンルの記事を書いています。…

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