見出し画像

不老長寿の薬

ホームセンターに夏野菜の苗が並んでいます。

とうもろこしの苗を見た下の子が、ぜひとうもろこしを植えてくれと指さしましたが、

私にとってとうもろこしは育てやすい印象の野菜ではなく、

今回は栽培計画に入れていませんでした。


我が家の隣町には

全国からお取り寄せされるほどの大変美味しいとうもろこしを育てる農家さんもいて、

旬になれば産直やスーパーでそれやそれと遜色ないような値段も手ごろで新鮮なものが手に入るのです。

苗の購入代金をそちらにあてたほうがよいと今回は思い、

子どもにも、

とうもろこしの季節になったらうんと買ってやると言いましたら、

苗はあきらめてくれました。

自分で育てたとうもろこしの味というものにも、

もちろんお金で買えない価値があるのですが、

何回かトライした結果の今回の計画なので、とうもろこし栽培をやらない理由も、きちんとあるのです。

栽培面積と畑にかけられる時間が増えれば、

再びやってみたいとも思います。

下の子は、つまりとうもろこしを食べることが大好きなのです。

多分苗を植えれば、無限とうもろこしの夢がかなうように思えたのでしょう。

目をきらきらさせながら、来るべきとうもろこしの季節になれば、

「いっぱい食べるんだ」と抱負を述べておりました。


実は、私の母もとうもろこしが大好きで、

不老長寿の薬である、といいながら、シーズンのはじまりから終わりまで、

日本列島を縦断する産地のとうもろこしを追っかけて食べています。

実際

母は年の割には持病もなく、比較的元気な方だと思います。

とうもろこし様様であればよいと、心から願っています。


とうもろこしが大好きである、と全身で表現する下の子を見るにつけ、

母の幼いころも、こんな感じだったのではないかと、

想像するのが楽しくもあります。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?