"上司のために働きたい"
バイトをしている。
企業名を出すことはしないが、アパレル界の大企業だ。(全都道府県にあると思う。)
もう2年以上働いているのだが、2年ともなるとある程度の仕事は並以上できるし、職場の人ともだいぶ馴染んでいる。
他のバイトの子達とはもちろん、仲のいい主婦さんも気軽に話しかけてくれる。仕事に関係のない他愛もない会話もすることもある。
わたしは、襟好みはするが、人と関わることは好きなので、会話を楽しむし、仕事上でも関わり合うことを好む。なので、職場の人たちとは割と円満な関係を気づいているつもりである。
しかし、そんなわたしが好きになれない人種がいる。
それは、上層部の人間だ。
ここで言う上層部とは、店長や副店長、また店長に限りなく地位が近い社員などだ。
好きになれないだけならまあいいのだが、わたしの場合、好きになれないとその人達と働く気まで失せてしまう。
バイトの立場で、働くモチベーションが上司によって左右されるなんて思っていなかった。
バイトのモチベーションなんて、所詮、カッコイイ/カワイイ バイト仲間がいるだの、給料が多いだの、そのバイトをすることで自分の株が上がる、とか自分への好都合なことだけだ。
しかし、最近、上司の雰囲気や人柄が自分のモチベーションに大きく関わっていることに気がついた。
それは、上司に愛想を振りまいてそれを安易に受け取ってくれるかどうかというのが重要なわけではない。
上司のために働きたいと思うかどうか
ということなのだ。
「この人がそういうなら」や「この人のためなら」というふうに思えるかどうかが大事なのだ。
そう思わせてくれない上司は、ただ偉そうにしている、私の手の届かない遠い存在なのだ。
一方、私の理想である「働きたいと思わせてくれる上司」は、偉いけど、手は届かないけど、寄り添ってくれる存在なのだ。
かつてこどもだったはずのオトナが、子供の気持ちを理解できず頭ごなしに怒るように、
かつて部下であったはずの上司もまた部下の気持ちを忘れてしまっているのだろう。
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