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忘れないでいること

「劣等感」という言葉があるように、人の感情とはそういった自分を取り巻く環境に否応なしに左右されている。 辞書を引いて「劣等感」という言葉を調べてみると、「自分が他人より劣っているという感情」とある。類義語には「コンプレックス」の文字まで。 わたしはきっとお気楽な性格で、思いつめたり夜も眠れないほどあれこれについて考えることなどはまずない。 ただ二十数年間そうして生きてきたわたしにも、ある種の「劣等感」というものがついて回るようになってしまっていた。 こわいな、と思った

    • 街角ドラマチックも夢じゃない

      出会うべきもの見るべきものが自分の目の前に現れるのは、いつもタイムリーなことが多い。あるいは「これだ!」と思うものを見つけられるように、感知レーダーが敏感になっているせいなのかもしれない。 夕方の再放送で初めて見たドラマ「ロングバケーション」1話を久しぶりに見ていた。そしてやっぱり私の目がいくのは、キムタク演じる瀬名の住む建物(通称・瀬名マン)の屋上にその存在感を放つ看板。 「DON'T WORRY BE HAPPY」 ドラマの中で幾度となく登場人物たちを助けてきたこの

      • ミューズ誕生

        松任谷由実(荒井由実)/ 通称・ユーミン、私の女神。 彼女が生み出してきた音楽は、一体これまでどれだけの悩める女の子に魔法をかけてきたんだろう。女の子に生まれたのなら、遠慮なくミューズに頼ってしまおう。 ユーミンが紡ぐ言葉たちは美しい情景を思い浮かばせ、恋い焦がれた彼をひょいと目の前に誘い出し、大人になりきれていない少女に真っ赤なルージュを引く。 ユーミンとの馴れ初めばなしどういうわけか顧問の先生の意向で、CDデッキから永遠とサザンとユーミンが流れる中学校の部活動に、当

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