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100冊の読了リストを観察して気がついたこと

2019年から、読んだ本の内容を忘れない読書ノートを書いています。さらに、読了リストも作成。1年間に読んだ本から気がついたことをまとめてみました。

「普段、どんだけ『無自覚』で読書しているんや!」と、ツッコまずにいられませんでした。

2019年、よく読んだ作家さん

1.東野圭吾さん
2.五十嵐貴久さん
3.澤村伊智さん
4.貫井徳郎さん
5.乙一さん
6.伊岡瞬さん
7.辻村深月さん
8.小野寺史宣さん
9.伊岡瞬さん
10.新津きよみさん

意識していなかったけれど、私はこの作家さんたちが好きみたい。ほぼ、ミステリー小説家さんです。好きなジャンルがミステリーなので、そうなりました。気に入った作家さんの作品は、続けて何冊も読む傾向がありました。

だけど「この作家さん、もっと読んだはずなのにな〜」って、本の記録数と記憶が異なっていたのは驚きでした。「記録」は重要で、「記憶」は当てにならない。そんな言葉を何かの本で読んだ気がします。

シリーズ物の「ここ」に挫ける

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シリーズ化して、物語の展開が同じになると途中で読むのを断念します。『思い出のとき修理します』と『言葉屋』がそれで、シリーズの最後まで読めませんでした。どうしても読めないものは、時間と気持ちを消耗するのでひとまず距離を置きます。そうすれば、また読む気になる本もあるからです。

Kindle Unlimitedで掘り出し本を見つけるコツ

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金欠の時は、Kindle Unlimited(KU)で小説を読むようにしています。よく探すと、意外に掘り出し本があるんです。先月は乙一さん、貴志祐介さんの本もKUで読めました。読みたかった本なので、ウキウキしました。

KUは検索がしにくいため、小説があまり出てこないんです。エロ本やグラビア写真集が多い(検索もしてないし、オススメされても…)。

そんな中から小説を見つけるコツは、「絞り込み検索」や好きな作家さんの名前を検索します。気になる本を見つけたらページ下にある「関連本」から、似たような物語の小説を見つけていきます。ライトノベルも多いけれど、試しに読んでみると面白い作品もいくつかあります。

青空文庫もあるので、金欠の時は昔の作品(無料)に触れてみるのも楽しいです。自分がこれまでしなかった考えをして、また新しい角度から物事が見えることもあります。

「みんな」の評価より、「自分」の気になる本を重要視

みんなが「高評価」をつける小説より、自分が「気になる」作品に意識を向けるようにしています。みんながつける「高評価」作品には、どうしても色眼鏡がついて、期待値があがってしまうんです。有名・話題本もたくさん読みますが、まずは自分の「気になる」気持ちを大事します。そうすることで、自分の好みが分かってきました。

人間の「本質」を描く作品に惹かれる

100冊読んだ本に共通するのは、ドロドロした人間の醜いお話でした。不幸話が好きという意味ではなく、人の心の葛藤と「本質」を描く物語に惹かれちゃいます。

東野圭吾さんの作品みたいに何度も推理が覆って、新たな疑問や事件が出てきて、登場人物と読んでいる人を惑わせる作品もワクワクします。物語に振り回されたり、騙されたりするのが楽しいです。だからどんでん返し物語も病みつきになります。

スプラッターや猟奇殺人の描写が多いものは苦手。自分も体をズタズタのバラバラにされている気分になって、体が痛くなります…。『ケモノの城』みたいな作品は避けています。そういうのは読後にも、頭の中に映像が蘇るから恐ろしくなります。

だけど、『青の経典』のようなサイコパスミステリーは好きです。犯人は物を壊すみたいに殺人を犯して、そこに感情が見えない。何を考えているのか分からないからこそ、物語の続きを知りたくなります。

あとは、女性の心理を描く作品は興味深いです。

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特に新津きよみさんの作品は、女の嫉妬を上手に表現していて、共感できる部分がありました。女同士でも難しい「女性」の心理を想像したり、疑似体験できるのが楽しいです。

どれも作品としては楽しめますが、実際自分の身には起こってほしくないです(汗)

ほっこり話にも現実味がほしい

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ほっこりや感動するお話も好んで読みます。でも現実味がない作品は苦手。設定がすでにファンタジーなら問題ないけれど、私たちの住む世界が急にファンタジーの世界になるとついていけなくなってしまうんです。あらすじを読んでも買うか悩む作品は、下調べやレビューやサンプルを読んでから、購入するか決めています。

個人的な★評価の付け方の基準

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★5をつけるのは、人にオススメしたいほど気に入った作品。評価をつける時に、気をつけないといけないのは、好きな作家さんを依怙贔屓して高評価をつけていないかを考えます。あとから、「なんで★5つけたんやろ」って疑問に思う作品がたまにあるんです…。読後すぐに評価するのではなくて、一日置いて考えています。

他の★の付け方の個人的な基準は、次のように区別。

★1…自分には合わなくて退屈
★2…好きにはなれないけど何とか読み終えた。読書ノートは書かない
★3…良し悪しの判断がつけにくい
★4…好き。もっと違う作品も読んでみたい

100冊読んでも、自分の好みの本を見つけて★5をつけられるのは数冊でした。今年は、わずか4冊。★1もほとんどないのも良かったです。作品が面白くなくても、作家さんの努力や時間、リサーチの頑張りを尊重したい理由で、できれば★1はつけたくないのです。

本を読みたくない時は休む。そして、継続する

読みたくない日は無理して読みません。それが、読書を続ける私なりのコツです。読書が好きなので、読書時間は意識して作るようにしています。Twitterのダラダラ見をやめて、寝る前の10分やトイレにこもる時に本を読んでいます。

本が好きじゃない人は、「読まなきゃいけない」意識にとらわれる必要はないと考えています。それぞれが人を傷つけない好きなことを好きにやって、誰かの趣味を尊重できたら平和よな〜って、考えたりします。

以上が、読了リストから気がついたことでした。自分と読了リスト観察から、今後の本選びの助けになりそうです。

サポートありがとうございます。