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おっさんずラブと過ごした、令和最初の夏。

夏が終わる。

つい3日前までの映画公開前は、23日が自分の中の、そして多くの人にとっての一大イベントがあったから「夏が終わるねー」と言われる度に、「いやいや、まだ始まってないのですけれど」と半ば本気で思っていた。

出航前の準備と映画公開に挟まれたこの金曜日からの3日間は、不思議なスピードで過ぎていった。あの急いで職場を出て、映画館へ向かった日からまだ3日間しか経っていないのか。それと同時に何をしたかとか何食べたのか、あまり覚えていない。気付いたらあっという間に月曜日だ。

23日に劇場版が公開された、おっさんずラブ。

確か6月の中旬にはじめてドラマを帰りの電車で何気なく Netflixで見て。一気にハマったというよりは、じわじわと気付いたら好きになっていて、ずいぶん遠くまで来たものです。

なんなら最初は、今では大好きで顔見るだけで笑っちゃう部長のことを、「いやー、こんなんされたら引くでしょう」と冷めた眼で見ていたし、1話で牧凌太が合コンで自己紹介してキャーって言われているので、「えーそんなにかっこいいかなぁ。」なんて思っていたんですよ。まじで信じられない。(2ヶ月後にはどっぷり林遣都くんの大ファンになっているとは、当時思いもしなかった・・・)

全く前情報なく見ていたから、ずっと部長とくっつくのかと思っていたしね。でも気付いたら、好きなシーンを繰り返し見てたり、同じ話を帰ってすぐもう一度見返していたり。あれ????もしかして???好きかも?ってなった。

この時のnoteで書いていたように7月の頭で、自分が珍しくこのドラマにすごく惹かれていることを自覚して。「もうこんなに好きならしょうがない!」と自分にOKを出して、何度もドラマを見たり(もう数えるのも途中でやめた)、俳優さんたちが出ているドラマや映画を見たり。(主に遣都くん。火花、荒川アンダーザブリッジ、しゃぼん玉、にがくて甘い、アオゾラカット、Rise Up、家族の基礎、京都人、マンゴーの樹の下で、いだてん等見た。ああ、帰ってきてからのお楽しみがまだまだある。ドラマって映画って、演じるってめちゃくちゃおもしろい)通勤時間でやっていた勉強など放り投げてたなw 

そして8月23日の映画公開もあり、おっさんずラブの新しい情報やイベントがあって、たくさんの初めてを経験した。

前にも書いたけれど、普段あまりテレビを見ないし俳優にも疎い。(林遣都くんも、吉田鋼太郎さんのこともほぼ知らなかった。)今までで「ハマった」芸能人といえば、小学校の
頃のモーニング娘。と中高のラルクくらい。でもどちらも当時学生で、イベントやライブに行くお金ないし、足もないし、SNSもなかったもんね。

今回社会人で、しかも東京で働いていて、時間もお金もある程度自分の好きに出来るというこのタイミングだったから、かなり願望に忠実に過ごせたなんとも贅沢な2ヶ月でした。

限定ポストカード付きの前売り券買いに行こうと、早起きして映画館オープンと同時に言ったら、待ち番号「171」を渡されて、前20名くらいで配布終了して、落ち込んでトボトボと職場へ向かった朝。

ずらっと映画館で並ぶ人の列を見て、リアタイしていない私にとって、はじめておっさんずラブの人気を目の当たりにした、民と呼ばれる人々に出会った瞬間だった。そしてtwitterでの情報収集を始めたときでもあった。

そして怒濤の雑誌ラッシュ。昼休みに本屋さんに行くのが日課になり(随分と雑誌に詳しくなったよ)インタビューを読む度に涙ぐむという。作り手や演じ手の思いをこうやってたくさん、しかも重層的に読むことも初めてかもしれない。

この2ヶ月で買った雑誌や本たち。


hanakoの表紙には、もう随分と幸せをもらって。表参道に出現した巨大ポスターにも2回会いに行った。(巨大でいいんです!!!)
このポスターの前でたたずむ他の民の方々と写真取り合いっこしたり、少しお話したりとすごく嬉しい時間だった。(一生あのままにしてくれればいいのに!)(ちなみに映画見たあとこのポスターみると鳥肌たつ)


あとはBAILAにも被弾しましたね。噂は聞いていたけれども、実際に見たときの衝撃よ。通常版もkindle版、どちらも買いましたとも。ええ。AERAのインタビューもすごく好き。あ、Withも。最後の最後のテレビジョンのインタビューも。あ、それならEclatもよかった。

六本木の展にも2回いって、春田さんと牧くんの名刺シールを引き当てるという奇跡。たぶんここで運を使い切った。グッズもね~ 俳優さんの載っていないグッズなんて買うかいな~と思っていたら、気付いたら身の回りがてんくぅんくんだらけというね。(メルカリも気付いてたら始めてた。おそろしや)

ちなみに今のパソコン。


日比谷も日本橋も池袋や新宿各地も用事にかこつけて行ってみたり、歩いているといつも「何かおっさんずラブないかな~」と気がついていたら探していたりして、自分でもやばいんじゃないかと思ってた。w もう宝探しみたいだったよね。

胸アツ新宿特大ポスター。

お稽古帰りによく寄った池袋。


番宣も増えてきたので、BSの見方や録画の仕方をやっと覚えた・・・。急にテレビを見始めたり、HDDをいっぱいにしちゃったり、気付いたらTVをテレ朝に変わっていたり。ポストを見てため息をついていたり(イベントはことごとく外れた・・・)家での行動も、今思うと不可解だったろうなぁ。大分最後の方で、おっさんずラブにハマっていて・・・といえたけれど。


あとtwitterも本格的に使い始めて。こんなにtwitterの世界って面白いんだー!って、おっさんずラブを通して、初めて体感できた。本アカは5年以上使っているけれどほぼ放置。だけれど、今回使い始めて1ヶ月もしないのに、こちらのアカウントはすでに1000件以上投稿しているというね。RTも含めてですが。世界トレンド一位も経験させてもらったり、公式さまの愛とムチを感じたり(こんな公式普通ないよね)、同じ好きを共有するうれしさだったりと。SNSすげーーーーーーーーーっ!てなった(語彙力)。twitterが楽しすぎて、他のSNSはほとんど見なくなってた位。


そしてそんなtwitterつながりで、六本木で行われたおっさんずフェスの時に行われたキャストが勢揃いするトークショーの生中継を一緒に見よう、という会に参加したのも、すごくよい思い出。トークショー他にも試写会やスキマスイッチのライブもあったのだけれど、どれも倍率が鬼高くて胸破れていたところ、皆で見よう会を募集しているのを見て、えいっと参加しました。こういういわゆるオフ会に参加するのって初めてで、結構緊張していたのだけれど、やっぱり好きって強い。皆すごく優しかった。


唯一当選してなくても行けた神3(制作者たち)のトークショーに、並んで汗びしょびしょになりながら参加したり、カラオケのVIP室で皆で生中継を見て、同じようにうわー!って盛り上がったり、笑ったり、見守ったり、「平成最後の満月の夜」にやられたり。そのあとのライブの音漏れ参戦したり。ああ、楽しかったなぁ。夏の思い出。

そのあとも映画公開まで、少しずつ情報が解禁されていって。こんなにも映画が公開されるのを指折りしながら待ったりしたことなかったな。楽しみな気持ちと終わってしまう寂しさが同量で押し寄せてくるものですから。もう前の日とか緊張しすぎて明日が来ることが信じられなかったよ・・・。


そしてそして、今はもうあれだけ来るのが信じられなかった、映画後の世界にいるのですよね。

また映画のことは別に書きますが、(書くのかい)当日は舞台挨拶のライブビューに2回行き映画を2度見て、荷造りの合間週末1回ずつみて、現在4DEAD中。

何度でも見たくなる、そして見る度に笑って泣いちゃうんだけれど、また感じることが変わっていく。するめ映画ですよ。そして他の人の感想を見てまた泣く。もう本当この2ヶ月の涙腺やばい。情緒動かされっぱなし。また見たいよ-。

まだ日本に入れるのなら、10回くらい冗談抜きでおかわり出来そうなのですが、今月末から次のクルーズが始まりまして。なんなら明日から研修が始まるので、一度ここでこの夏には別れを告げなきゃいけないのですよね。もう正直このタイミングで日本を離れたくないのですが(サタデーナイト応援上演会なんてめちゃくちゃ楽しそうやん!うらやましい!)、こちらもまた大切なこと。そして悲しいけれど、船が始まれば自然と少しずつ考えられる時間は少なくなっていくのです。

私、物事にそんなに夢中になれないんだよな~と結構いつもどこかで思っていて。何かに夢中になることが人よりも少ないかもしれない、と謎に自信がない所があったんだよな。
でも、今回思いっきり好きになれて。なんだ、ちゃんと素晴らしいものに出会ったときに、私の心は動くんだ。ぽんこつなんかじゃないんだ、と思えて嬉しかった。あとは自分の好きに正直になること。大げさかもしれないけれど、今回の経験はすごく宝物のようなのです。

そして、演じることのすごさを本当に教えてくれた俳優さんたちや、作品を創作することがどんなことなのかを色々な角度から見せてくれた制作の人たち。これも私にとってとても大きくて。これまたすごく個人的なことだけれど(いまさらか)、演じることの力や面白みやおかしみを存分に味あわせてもらって、帰ってきたら。今度こそ、もう一度向き合ってみようと思わせてくれた。

未だに何でこんなにも好きになったんだろう?への答えは言語化出来ないのだけれど。まぁそれでも今はいいかなぁ。もうちょっと、なんて言わずこの余韻にまだまだ付き合わせて欲しい。

たくさんのことを経験させてくれて、楽しませてくれて、心動かされて。本当に本当に感謝。なんでもしたくなりますよ、もう。w クランクアップで俳優さんたちも行っていたけれど、突き詰めると本当に感謝しかなくなるんだなぁ・・・と。

ふぅ。長くなりましたが、令和最初の夏はこんなに楽しく過ごしたのだよー!ということを何年か経ってからも思い出せるようにと、タイプカプセルに入れるような気持ちで
書いてみました。本当に楽しかった。ああ、書いていてもう寂しくなってきた。(重症)

本当にラブが止まらない。感謝が止まらない。すごい作品に、おっさんずラブに出会えてよかった!

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