ラッキー・ダック。
お米を炊き忘れた朝。選択肢は、2つ。
近くのドーナツ屋さんで、ドーナツを買ってくるか。
近くのパン屋さんで、菓子パンを買ってくるか。
いずれにせよ、ちょっと特別な"甘い朝ごはん"になるチャンスです。
「ちょっと買いに行ってくるね」とキッズを夫に託し、日系のパン屋さん目指して静かな町に車を走らせるその道中も、ちょっと特別。
気分良くハンドルをまわし、いつもの交差点に差し掛かったところで、いつもと違う特別な光景が目に飛び込んできました。
律儀に横断歩道を渡る、カモのカップル!
今日は、なんかいいことがありそう。
アメリカには「ラッキー・ダック」という表現があるのですが、それは「とっても運の良いことが起きた人」を意味しています。
わくわくした気持ちでパン屋に入り、キッズが喜びそうな菓子パンを山盛り購入。軽やかに家に戻ると、すぐに朝食の準備をして、ササッとダイニングテーブルに並べて、「いただきます!」
すると、どうでしょう。
口に頬張ったアンパンが、甘く・・・ない。
しょっぱい?
いや、なんか、酸っぱい。
食べたことのない味。
ねっとりとした食感。
イヤな予感しかしない。
慌てて賞味期限を確認すると、美味しくいただける期限が3日も過ぎていました。
すぐさまお店に連絡して、「マジでふざけんなよ本当に何してくれてますの」という気持ちを込めて、並んでるアンパンの賞味期限を確認して店頭から下げたほうがいいよ、と伝えておきました。
あの日、あのパン屋で、アンパンを買おうとしたけど、アンパンが売ってなくて残念だなぉと思った、そこのあなた。
気付いていないと思いますが、あなたが古いアンパンを手にしなかったのは、運が良いんですよ。
「You lucky duck!」
(このラッキー・ダックさんめ!)
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