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ボードゲームの作り方 その2

ボードゲームを分解すると・・・

ボードゲーム=
「コンセプト」×「ゲームシステム」×「デザイン」

となるのではないかと、前回のnoteでお話ししました。

自分なりに、ボードゲームを構成する重要な構成要素を改めて考えてみたら、「コンセプト」と「ゲームシステム」と「デザイン」の3つでした。

そして、今回はその「ゲームシステム」をどのように考えるか、そのアプローチ方法をご紹介します。

■ゲームシステムの作り方

①ゲームシステムとは
そもそもゲームシステムとは、何でしょうか?
ゲームシステムとは、そのゲームを遊ぶためのルール=決まり事です。

一般的には、イラストやアートワークをする方をデザイナーと呼びますが、ボードゲーム業界では、ゲームシステムを作る人を「デザイナー」と呼びます。

この事にも象徴されますように、ボードゲームではゲームシステムを作る人=デザイナーが、ゲームシステムをもってゲームの世界をデザインしているのです。

すなわち、ゲームの世界をデザインすることが、ゲームシステムを作ることになります。


②ゲームシステムを構成するもの
ゲームの世界をデザインするために、ゲームシステムを作ります。それではどのようにそのゲームシステムを作ればいいのでしょうか。

ゲームシステムも自分なりに分解してみました。
そうすると、大別して「ルール(遊び方・決まり事)」と「ゲームのメカニズム」との2つから構成されていました。

ゲームシステム=
「ルール(遊び方・決まり事)」×「ゲームのメカニズム」

ルールは、勝利条件は何なのか、自分の番では何が出来るのか、してはいけないことは何か。

ゲームのメカニズムは、どんな駒やカードなどのコンポーネントがあって、どのようなことをプレイヤーにしてもらって、どう考えさせるのか。プレイヤーの行動をどう制御する(あるいはしない)のか、起こりうる事象をどう制御する(あるいはしない)のか。

言い換えると・・・
「ルールは枠組み」で、
「メカニズムは枠組みの中でさせること」ということになります。


③ゲームシステムを作るにあたってのアプローチ方法
それでは、どのようにゲームシステムを作って、ゲームの世界をデザインするかということですが、個人的に振り返ってみたら、大きくは3つのアプローチ方法のいずれかになっていました。

【コンセプト先行型】
【システム先行型】
【デザイン先行型】


これ実は、ボードゲームを構成する3つの要素とイコールになっています!

3つのうち1つだけの時もあれば、複数のミックスだったりと、はっきり分けられるものでもないものの、大別するとこの3つの領域に納まりました。

ちなみに、東京ゲームメイカーズの「タイムトランクマン」は、“コンセプト先行型”のアプローチによるゲームシステムのデザインをしました。
一方で新作の「エレメンタルトランクマン」は、”デザイン先行型”と”ゲームシステム先行型”のミックスのアプローチによるゲームシステムのデザインになっています。

次回は、実際にこの3つのアプローチ方法から、どのようにゲームシステムを作るかをご紹介できればと思います!


東京ゲームメイカーズでは、現在ゲームマーケット2019春(5/25(土))の出展に向けて、新作「エレメンタルトランクマン」を鋭意準備中です!

この記事のバックナンバーや続きは下記からどうぞ♪
ボードゲームの作り方 その1
ボードゲームの作り方 その3
ボードゲームの作り方 その4
ボードゲームの作り方 その5
ボードゲームの作り方 その5(番外編)
ボードゲームの作り方 その6
ボードゲームの作り方 その7

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