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果穂さん/I字バランスをしたい

果穂さん

 小宮果穂さんをプロデュースするたびに、新たな感動が生まれてくる。

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 果穂さんが「小さいころから~」と言うから、今も小さいよ(年齢的に)と突っ込もうとしたら、本人も自覚していた。そういうところは大人っぽい。
 ふと思ったことには、もしかして果穂さんは、周りから大人扱いされる機会がしばしばあるが故に、かえって自分を「子ども視」しようとする自我があるのではないだろうか?たとえば、きょうだいの上の子があえて幼児的に行動することで親の気を惹こうとするのと同じ原理で、周りからの期待と自分の実態が乖離しないように、一種の──防衛反応?──として、積極的に子どもアピールをしているような気がする。
 それが正しくとも違っていようとも、どうということはない。果穂さんが健やかであればそれでいい。

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 急にブレザーを着だしたから何があったかと思えば、ドラマの撮影だった。果穂さんが好きな特撮ドラマで主人公に思いを寄せるヒロイン役だそうだ。ということは、少なくとも中学生、おそらく高校生役?小学生なのにすごい。年が上の俳優が年下の役を演じることは普通にあるが、逆は珍しいように思う。演技には不可逆性があるのではないか。

I字バランスをしたい

 私は快楽への好奇心が旺盛だ。新しい食事、新しい睡眠法は常に求めてきたし、酒やセックスにも慣れだして、たいがい身の回りにある快楽には意外と限界があると知った。
 さて、今後の人生で、これまでにない種類の、斬新かつ大きな快楽を得るにはどうすればいいか。残念ながら、煙草はやらないことに決めている。薬物も同様だ。さすがに、もう少し健康的な範囲で得られるものがいい。
 そんなことを考えていたとき、Twitterで「I字バランス」なるものがにわかに流行りだした。真相は、二次元の女性キャラクターに足を大きく広げたポーズをとらせた絵を見て愉しむという、いささか破廉恥な流行りだったが、これをみて私は思った。

「I字バランスができたら、絶対に気持ちいい!」

 ストレッチをしたとき、硬い体が伸ばされる苦痛の中に、一筋の開放感があることを私は知っている。柔軟に関しては、生来岩石として生きてきたが、だからこそ柔らかいことにひそかな憧れを抱いていた。
 想像してほしい。まず、立っている自分の膝が胸のあたりまで軽々と引きあがり、そこからさらに膝下、つま先まで、ポケットから絡まることなく引き出された有線イヤホンのように抵抗なく伸び切ったとき、血流は文字通り頭からつま先まで巡り、体の曇りなど一点もない至上の感覚に満たされる。

 多分そんな感じだと思う。早速、柔軟を始めた。多々語ってもやることは単純で、股関節と膝裏の靱帯を少しずつ、毎日伸ばすばかりだ。おそらく半年はかかるだろうが、いつの日かI字バランスで気持ちよくなりたい。

 先のことに向けて、何かをやろうという意欲が久しぶりに出た(まさかそれがI字バランスだとは予想しなかったが)。調子が戻ってきているなら何よりだ。

まんがを読んでくださいね。