🏍【海外レースレポート】🇮🇹CIV第2戦はめまぐるしく…

2022年6月23日 09:27

　オージーケーカブトはオートバイ用／自転車用ヘルメットのメーカーです。会社名は「オージーケーカブト」、ブランド名は「Kabuto」。各ジャンルの競技シーンで活躍するライダー、アスリート、個人やチーム・団体にヘルメットをサポートしています。いまKabutoが応援する「人」にスポットをあて、本人によるレポートなどを掲載して応援していきたいと思います！

　今回は、イタリア選手権にチャレンジし始めた元生徒会長19歳ライダー・川﨑祥吾選手の3回目のレポートをお届けします！
（▼第1回自己紹介編）

（▼イタリア選手権や参戦カテゴリーの説明付き開幕戦レポート）

みなさんこんにちは！川﨑祥吾です。
今回はイタリア選手権第2戦のレースレポートです！

チームSPEED ACTIONとは？

　レースの前に、僕が参戦させてもらってるチームSPEED ACTIONの紹介を少ししておきたいと思います。
　チームの構成はチームオーナー、各ライダーのチーフメカニック、そしてテレメトリスタ（データから分析をする人）、メカニックです。マネージャーや家族がライダーの手伝いをしてくれていたりもします。

チームSPEED ACTIONの面々。僕と肩を組んでる髭の人がチーフメカ“フェデリーコ”。その真下がハイスペック“デイビッド”。一番右がマネージャーの“ジャンルカ”。（オーナーとメカのジャンルカくんは不在）

　僕のチームのオーナーは“アンドレア”。常に穏やかで、物腰も柔らかく、シーズン前初めて一緒に食事に行ったときから打ち解けて話すことができました。レース外のことにも非常に協力的で、とっても助けていただいてます。
　チーフメカニックは“フェデリーコ”。とんがった髭が特徴的で、ごっつい手をしているのに細かい作業が得意です。よくズボンが下がりすぎてお尻が見えています😆
　データ分析のテレメトリスタは“デイビッド”、チーム内では珍しく英語も喋れるイタリア人で、普段はスペースシャトルのエンジニアをやっているとかなんとか。かなりハイスペック男子です。
　僕のマネージャーは“ジャンルカ”。うちのチームはジャンルカが4人もいるので少しややこしいです。昨年末、僕に声をかけチームに紹介してくれた張本人で、彼がいなかったら今の僕はいないと言っても過言ではありません。本当に感謝しています。日々日本語を勉強中なので、だんだん日本語が会話の中に増えてきていて、会話を楽しんでいます。
　メカニックも“ジャンルカ”。わりと若いので僕は勝手に「ジャンルカくん」と心の中で呼んでいます。常に動いていて仕事熱心、安心してマシンを任せられます。最近は髭を伸ばすのにハマっているみたいです。
　このようなメンバーでとっても良い雰囲気のなかでレースさせていただいてます。いつか良い結果を出しみんなが喜んでくれるように頑張ります。

第2戦は歴史あるサーキットで開催

　イタリア選手権2022シーズン、第2戦は創建1959年、歴史あるアウトドローモ・ヴァッレルンガ・ピエロ・タルッフィという、ローマの北にある1周4.11km、14のコーナーを持つ通称「ヴァッレルンガ・サーキット」で開催。ちょうど日本の筑波サーキットのようなカタチで倍ほどの大きさ、と言えばわかりやすいでしょうか。

目まぐるしく変わる天候、忙しく予選へ

　今回のレースはとても忙しいスケジュールでした。水曜、サーキットに向かう際に天気予報を見たら週末はほとんどが雨予報。
「晴れだと思ってたら雨が降ってきてショック」なんてことにならないよう、ある程度心の準備をしながらサーキットに向かいました。

　前回のnoteにレポートしましたが、僕は雨のコンディションは意外と得意で、結果も良いことが多いです。ただ特に雨好きというわけではありません。基本は晴れたコンディションが好きです。

　木曜、晴れと雨、両方のコンディションで走行。ドライ時間は少ないものの、タイムは事前テストのベストと同等。調子は悪くない。

　金曜、雨が降ったり止んだり。お昼頃、完璧ドライではなかったので攻め切れませんでしたが、自己ベストタイムを更新。600 CIVクラス中4位、まずまずの成績。
　その後、また雨。予選-1は夕方。ヘビーウェット？と思ったら、結局予選はほとんどドライ状態。タイムアタックの周に少しミスも、ほぼ自己ベストタイム。

　土曜、予選-2。
前のクラスが赤旗（アクシデント）終了したためスケジュールが少しディレイ。しかし我々にはそのアナウンスがなく、もとの時間通りにピットロードに並ぶ。せっかく温めたタイヤ、待ってるうちに熱が冷めてしまった。コースイン後は落ち着いてタイヤを温めることに。
　いざアタックを始めて2ラップ目。ちょっとしたミスのリカバリーをしようとしたところ、マシンのコントロールを失ってしまいビックリする挙動の果てにコース外へ飛んでしまったのです…。

転倒してしまいました。
まだタイムを出してなかったので、予選2はベストタイムを更新できないまま終わってしまいました。大きなケガはなかったのですが…。

・予選 … 23位 (600CIV 9位) 

レース1に向けマシン修復、なんとかグリッドに

メカニックたちがギリギリまでマシンを直してくれたおかげでなんとかレースに出走できました

　身体にそこまで大きな問題はありませんでしたが、マシンの破損具合がひどく、レースまでに直るかどうか微妙な感じ。
　ここからチームメイトのメカニックも手伝ってくれて、昼食を食べる時間も惜しんで、メカニック総出で集中してマシン修復作業に従事。
　おかげで、なんとかレース直前に走れる状態に。ほんとうにありがたいです。素晴らしいチームワークに感謝です。
　グリッドに移動する際も、交換してポジションが変わってしまったハンドルやレバーをあわてて調整し、なんとかスタートラインに立つことができました。

　レースでは周回毎に、雨の降る場所と降っていない場所が変わるという、とんでもないコンディション。どのコーナーも超集中モード。目まぐるしく変わるコンディションのなか、冷静にペースを刻み、予選位置から2つポジションを上げてゴールしました。

・レース1 … 21位 (600CIV 7位) 

レース2、ペースを乱すも復活ゴール

　日曜の朝のウォーミングアップでは不安に感じていた点を微調整し、いざレース2。レース1では大成功したスタートでしたが、レース2では少し失敗して出遅れてしまいました。ミスを庇おうにも失速してしまい、1周目で前に行く機会をいつもより作れませんでした。
　前をいく集団についていく中、最終コーナー入り口で危うく転びそうになり、それ以降はすっかりペースを乱してしまいました。そのため集団から放され単独走行に。残り数ラップのところでなんとか再びペースを掴んできました。前のライダーのミスもあって周を追う毎に前のライダーとの差を縮めていましたが、あと一歩届かずのところでゴールしました。

・レース2 …18位 (600CIV 8位)　

　今回のレースは、金曜までの良かった流れが、土曜に一気に悪い方向に流れてしまった。チームメイトも2人転倒、うちひとりは鎖骨を骨折してしまいました。チームにとって運の悪い日でした。金曜に見せられた速さを、土日のレースで見せることができず、非常に悔しいです。次戦のムジェロでは、悪い流れも自分の良い流れに引っ張っていける、精神的にも強いレースを作っていくよう頑張ります。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました！では第3戦でお会いしましょう！