高校時代
元彼から連絡が来た。
よくある文面だが、結婚した今でもずっと大事な人だ。
高校3年間ずっと一緒にいて、
喧嘩して仲直りして、別れてでも一緒にいたいからを繰り返した3年間だった。一緒に帰ったり、お買い物デート、DVD鑑賞、修学旅行中のバスは隣理。体育祭はハチマキを交換した。誕生日には、公園でケーキ買ってアナスイの鏡をもらった。
とても仲良くて当時は絶対結婚すると思っていた。
彼のお母さんと馬が合わなかったので、高校の時から姑問題どうしようかと考えていた。
本当に一緒にいるだけで楽しかったし、今の自分が誰よりも幸せだと確信を持っていた。
別れはあっけなく
よくある話。
進学して、予定が合わなかったから。
私が一番引きずってたし、何よりストーカーになるんじゃないかと思うくらい、ツイッター見てた。いつかまた会いたいし、また付き合いたいと思った。でも彼は天真爛漫のムードーメーカーだったから新しい彼女ができるのに時間はかからなかった。
今まで誰よりも幸せだと確信していたが、この頃は一番惨めだと感じた、
彼女の名前が私と同じだったのも気に入らなかった。
でもメールは来る。
会いたい。俺は今の彼女も好きだし、お前も好きだと。
何回かあったけど、結局セフレみたいになっちゃう。
俺どうして良いかわからん。
それって私に言うことなんかな。
でももう手に入らないし、戻ってもどうせ情緒不安定。
もうあんなに好きだった彼はいない。
悲しかったけど今消さなきゃ一生都合のいい女だと思って、全部消した。
写真、メール、アドレス帳、本当に生きるのに一生懸命だった。
彼のことを引きずりすぎて、適当な恋しかできず、新しい彼氏ができても比べてしまい
どうしても心底好きになれなかった。
精神を病んでいるときに今の夫と会った。
夫は、彼とは違っておっとりしていて、
いつもかわいい。が口癖な人だった。
全力で私を支えてくれるあったかい人だった。
この御時世、インターネットが発達しているのに
わざわざ呼び出して、博多駅の屋上で震えながら告白してくれた。
夫は80%断られると思っていたようだが、
私は媒体を通さず、好きだといってくれたことが何より
嬉しかったし、傷つくことを恐れない夫に感銘を受けた。
付き合って半年で、結構小心者だと気づいたけど
小心者なのに大きく見せてくれたんだね。
元彼からの連絡としては、仕事がうまくいっておらず、
彼女がいないから紹介して欲しいとのこと。
元彼は高校の懐かしい思い出を私に伝えようとするが
私にはもう必要ない。
もう絶対会わないけど、今まで本当にありがとう。
私の8年間の想いがやっと消化された。
どうか、お元気で。
でもきっと私のが幸せになるに違いない。
ばいばい。