【連載第7回 みんなの公園】実は江戸時代にもあった公園
広小路というオープンスペース 日本の公園行政は、1873年の太政官布達から始まる。明治政府は公園用地を確保する費用が工面できず、また整備のための時間もなかった。それらをクリアするため、広大な寺社境内地を接収。そこを転換する形で、公園という新たなオープンスペースの充実・整備に乗り出した。
実のところ、江戸時代にも公園のようなオープンスペースは存在した。一例を挙げれば、街の各所に設けられた広小路だ。道路の交差点でもある広小路は、幕府から町人に向けてお触れを出す高札場でもあり、