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【目印を見つけるノート】126. 日課のように焼かれた町と、レッセ・フェール

暑いですね。

野菜が軒並み高いことにも、ほにゃっとしてしまいます。野菜を摂らないわけにはいきませんので、スーパーで「うわっ」を連発する日々です。きのう、シチューの具をそろえるのに、ファミレス2人分ぐらいかかりました。卒倒ものです。

さて、乗りかかった船ですので、今週はテーマを75年前に絞りましょうか。
来週からはセクシー路線で行くかもしれません(?)。
小説についてはキャラが立たないと困りますが、エッセイでは書き手のキャラを意図して立てなくともいいかなと思っています。

立てなくても出てしまうものですから、「レッセ・フェール」です。

国の運営主体が「レッセ・フェール」だったり、「1984」的だったり、「裸の王様」だったりと、このような情勢だから見えてくるものがあります。


⚫空から焼夷弾の雨が降ってくる

きのうは広島のことを書きましたが、75年前は日本の都市すべて(といって問題ないと思います)が爆撃(空襲)を受けました。広島、長崎は他の都市でも不思議はなかったのです。実際8月9日は、小倉の天気が悪かったから長崎に原爆が落とされたといわれています。

例として、8月の空襲を羅列しましょう(原爆を含む)。

・8月1日~翌2日未明 水戸・八王子・長岡・富山
・8月5日 前橋・高崎
・8月5日 佐賀
・8月5~6日 今治
・8月6日 広島
・8月7日 豊川
・8月8日 福山
・8月8日 八幡
・8月9日 長崎
・8月9日 大湊
・8月9日 釜石艦砲射撃
・8月10日 花巻・熊本
・8月11日 久留米
・8月11日 加治木
・8月12日 阿久根
・8月13日 長野・上田
・8月14日 岩国・光
・8月14日 光
・8月14~15日 熊谷
・8月14~15日 伊勢崎
・8月14~15日 小田原
・8月14~15日 土崎
・8月22日 豊原

上記はwikipediaから採りました。
知ろうと思えばいくらでも知ることができるのですね。インターネットが普及していない頃は難しいことでした。

1945年の空襲をすべて列記すると膨大になりますので、興味を持たれたら検索してみてください。

1都市1度どころではありませんでした。

私の父は7月14~15日の札幌空襲のとき、トイレにいたそうです。空襲警報が鳴って、3歳のこどもがいないことに気がついたお母さんは、顔面蒼白になってこどもの名を呼びました。
結局トイレにいることが分かって、叱られて避難したそうです。

後年、札幌出身の詩人のかたにその話をしたところ、そのかたも避難したそうです。同じようなこどもで。

「あれで僕やあなたのお父さんが死んでいたら、あなたはいなかったし、もちろん僕があなたに会うこともなかったですね」

そうですね。

札幌の中央区ではなく手稲や白石のほうに爆撃があったので、父の場合、トイレにいる余裕があったのかもしれません。

それは今だから言えることで、当時分かっている市民は皆無でした。


⚫お盆の月に考える

このような話をすると、いろいろ思われるかたもいらっしゃるかもしれませんが、私は今のところ、どこの団体にも属していませんし、会社にすら属していません(苦笑)。町内会ぐらいかな。

そのような小さな話ではなく、もう少し想像できるように思うのです。

自分のお父さんお母さん、おじいさんおばあさん、ひいおじいさんにひいおばあさんが経験したことなのです。話を聞いたことのある人はきっとたくさんいらっしゃるでしょう。

加えて、時期はたまたまですが、
お盆の月(正式には月遅れになりますが)に考えてみるのは無駄なことではないと思います。

お盆の起源についての伝承があります。

現代の盂蘭盆の由来である盂蘭盆経にある物語では、釈迦の内弟子である目連が厳しい修行の末に神通力を得て、亡き母のいるあの世を見渡したところ、餓鬼の世界におちて飢えと乾きに苦しむ母の姿を見ることとなりました。まさに逆さに吊るされたような苦しみを味わっている母。目連はその神通力で母を救おうと食べ物や飲み物を送るのですが、餓鬼の世界にいる母がそれを口に運ぼうとした途端に燃えてしまったり、凶器と化して母を傷つけてしまったのだとか。目連の神通力でも母を救うことはできませんでした。

嘆き悲しんだ目連は、釈迦に母を救いたい気持ちを相談します。釈迦の「7世の父母と、苦難にある人のために懺悔した全ての修行僧に施し与えること」という教えを受け、目連は多くの食べ物や飲み物、寝床や灯りを捧げたそうです。そして、それによって目連はさらなる徳を積み、7世の先祖、餓鬼の世界にいる母を救いました。そして、その日が7月15日だったということです。

出典 盂蘭盆会(うらぼんえ)の起源
https://tenki.jp/lite/suppl/sachico_nakayama/2018/07/15/28253.html

私は徳を積もうと思っているわけではないでのですが、自分の縁について考えることは、自分の立っている、生きている今について考えることでもあると思うのです。

年に1回でも、そのような時間を持てること、とてもいとおしくかけがえのないものだと感じます。

⚫お籠りクラフトとばら

真田紐シリーズを。
きのう届いた紐、他では2mぐらいのお値段でしたので、2mだと思っていたら、10mのお値段でビックリしました。何か、仕入れの勉強をしているようです。

姫路市の正直屋さん、手紙もついていて星5つです。

ピンクの市松模様、かわいいのです。

ばらは日除けをしていますが、つらそう。

それではまた、ごひいきに。

おがたさわ
(尾方佐羽)

追伸 バイクを見たら、トライアンフのボンネビルに颯爽と乗ってみたくなりました。いや、ドゥカティかなあ、いや、SRXが憧れでした……ははは……実際に乗ったことがあるのはMTXとカブだけです(リア専門&昔の話)。
どちらもタンデム向きではないことがよく分かりましたw
峰不二子にはほど遠いです。

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