日本のクラウドファンディングはどこへ向かうのか
CAMPFIREコロナ関連の支援だけで単月14.5億円の流通額になったそうです。
一方、クラウドファンディングの祖であるアメリカKickstarterは、コロナの影響でプロジェクト数が昨年対比で35%減。最大で45%の人員解雇だそう。
アメリカの購入型クラウドファンディング市場では、プラットフォームの淘汰が進んでおり、Kickstarterとindie go goという2強が主に存在感を発揮しています。
日本では、READYFOR、CAMPFIRE、Makuakeの3社が最も存在感があり、他にもmotion galleryなど特長あるプラットフォームがいくつか存在します。
READYFORやCAMPFIREなどではコロナ被害にあった事業者への手数料無料キャンペーンなどもやっているので、その影響も大いにあるとは思いますが、コロナの影響下における日本とアメリカのクラファンの盛り上がりの差を見ると、日米それぞれでクラウドファンディングの文化そのものが異なった形で育ってきていることが感じられます。
日本においては、そもそもの起こりとして2011年の東日本大震災とほぼ時を同じくして、クラウドファンディングというのものが世に浸透し始めましたが、震災や天災、新型ウィルスの蔓延など、誰かが困ったときの共助の手段としてクラウドファンディングを使おうという文化が拡がってきています。
逆にこの「寄付」よりのイメージに引っ張られたくないからか、Makuakeでは最近は「クラウドファンディング」という表現を使わなくなり「応援購入サイト」という表現を使うようになってきています。
アメリカでは、夢(プロダクトやサービス)を形にする手段としてのクラウドファンディングという側面が強いためか、逆境が続く場面での支援のプラットフォームとしては機能がしにくいのかもと感じました。
2020年は、日本のクラウドファンディングが大きく変わる年になるでしょうし、クラウドファンディングから始まる時代にあったサービスもたくさん生まれるでしょう。
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ちなみに、先月くらいから、色々とクラウドファンディングの相談をいただいています。
「以前はクラウドファンディングを使うなんて考えられなかったけど、この状況では四の五の言わずできることは何でもやろうと思う」という方も相談も増えてきました。
選択肢を増やすことは良いことだと思いますが、「とりあえず必要なお金を集めたい」という気持ちだけでクラウドファンディングをスタートすることはオススメしません。
その姿勢で慌ててページ作成しても、そもそも支援が集まりにくいですし、もし集まったとしても、これまでに周囲から得ていた信頼を「消費」して終わってしまうリスクがあります。
そうではなく、本当に自分が大切にしたいことは何なのか、誰をどう幸せにしたいのか。それらを整理して、決意とともに表明することで、お客様や関係者からの信頼を「消費」するのではなく「強化」する機会として、クラウドファンディングを活用いただくこともできます。(もちろん、お金も集まります)
現在、福島県内の方からは無料でクラウドファンディング相談(+事業に関する相談)を受けています。
・誰のために何をする存在なのか、ミッションがはっきりしている方、またはこれを機に整理したい方。
・withコロナ、afterコロナに適応するため、ビジネスモデルやサービス構造を見直したい方。
・今だからこそ、温めていた新しいサービスアイディアを形にしたいという方。
・うまくいえないけど、絶対にやってやるという強烈なパッションがある方。
1つでも当てはまる方、ぜひご連絡ください。
サポートいただけたら、最もお世話になっている奥さんに美味しいものを食べてもらおうと思います😃