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読書メモ:地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門

読みました。面白かったのでシェア。

たぶん著者の木下さんが言いたいことを1行でかんたんにまとめると、「補助金が地方のガンなんや! 自分らの手で稼ぐ、それ以外の方法で再生なんかありえへん。」←帯コメントそのまま。

もうちょっと書くと、大きく2つのことが書いてあると感じました。

1つ目は、
「地域で商売を始めてうまくいくためのポイントはこうだ」

2つ目は、
「補助金とかは手を出すな」

参考になった「地域で商売を始めてうまくいくためのポイント」を自分なりに要約すると、

・「サービスを始める前に営業して、見込み顧客を創れ!」
・「自分でリスクとれる範囲で小さく始めて、積み上げていけ!」
・「一人でやらずに得意なやつと組め! ただし、本気のやつだけな!」

という感じ。この辺はすごい頷きながら読みました。

具体例もたくさんあってとても参考になりました。特に、飲食や小売やゲストハウスなど、地域内で場所を固定して商売したい方には参考になる話が多いです。

それ以外は補助金などに対するアンチメッセージがたくさん。

自分は震災後の福島で6年以上活動してきて、その間は、復興支援のための補助金や助成金が原資となる事業もずっとやってきて、本書で批判されている内容が他人事とは思えない部分も多々あり。

「もらった金で事業をやっても本気にならない」とか「もらってる予算が無くなったら終わってしまい持続可能でない」とか「報告などの事務作業に時間をとられて、事業者の本業がおろそかになる」とか「税金の無駄遣い」とか、色々と地域にとっても事業者にとっても負の側面があり、それらがしっかりと語られています。

もちろん、そうではなく、補助金・助成金・委託事業などには、地域や事業者にとってプラスの側面もたくさんあり、使う人と使い方次第なはずなので、徹底して批判的な木下さんの視点から学ぶことが、間違った使い方をしないこと(予防)に繋がるという意味で、本書の価値は高いと思います。

補助金・助成金・委託事業などでお金をもらっている人と、出している側の人は読んでみると面白いかと。

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地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門(木下斉) https://www.amazon.co.jp/…/ref=cm_sw_r_cp_apa_i_t2MbCbH1NTA…

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