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#書評

友の会会員が選ぶ「今年の3冊」DAY.1

友の会会員が選ぶ「今年の3冊」DAY.1

みなさん、こんにちは!ALL REVIEWSの由井緑郎でございます。

昨日の「ALL REVIEWS 友の会ってなんでしたっけ?」という記事から引き続き、今日から「ALL REVIEWS 友の会会員が選ぶ『今年の3冊』」がはじまります!

この企画、「今年の3冊」といっても、「今年発売された本」を対象にしているわけではありません。
ALL REVIEWSは新刊ばかりを追うサイトではなく、「優れた

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エビデンスベースド

エビデンスベースド

人工知能がもうすぐ人類の知性を超えるとか超えないとか言われているのに、科学的根拠に基づかない思い込みっつーか悪意のあるデマが多すぎる中世かよ

エビデンスベースドとは科学的根拠に基づく、くらいの意味

科学者じゃないと難しいけど、

・データや科学的根拠を明示している

・査読付き論文を引用している

の2点を踏まえた本が最近増えてきた 喜ばしい

なんか独りよがりの仲間内だけの文章を「論文」と呼

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書評『読みたいことを、書けばいい。』~「孤独」と「僕」と「笑い」について

書評『読みたいことを、書けばいい。』~「孤独」と「僕」と「笑い」について

田中泰延著『読みたいことを、書けばいい。』読みましたか? 読んでいない人は今すぐ買ってください。リンクをはりますが、ここから買っても僕には1円も入りません。安心してください。ベストセラーゆえ、定価以上になっていることもあります。注意してください。定価は1620円です。定価以上で買うなら定価でもう一冊買いましょう。僕も買います。

最初に「購入してください」と書いてしまいました。

書評というのは

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書評「読みたいことを、書けばいい。」(田中泰延)

書評「読みたいことを、書けばいい。」(田中泰延)

Twitterで多くの人がシェアしているので、買う予定じゃないのに手にとってしまいました。

「人は3回違う場所で目にしたら、その商品が欲しくなる」という話を聞いたことがあるのですが、僕はTwitter、Facebook、書店と3回目にしてしまったので、まんまとその法則にハマってしまいました。

でも、読み終えた今はこう言えます。買ってよかった。人に自信をもっておすすめできる本です。

本書「読み

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チンパンジーに勝つ「ファクトフルネス」思考(植田かもめ)

チンパンジーに勝つ「ファクトフルネス」思考(植田かもめ)

植田かもめの「いま世界にいる本たち」第2回
"Factfulness(ファクトフルネス)" by Hans, Ola&Anna Rosling(ハンス、オーラ&アナ・ロスリング)
2018年4月出版

「ファクトフルネス」とは、十分な事実に基づく考えだけを支持すること。

著者のハンス・ロスリングによるこの造語は、過度にドラマチックな世界観を矯正して、ファクト・ベースで考える世界観を指す。

チン

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『ボクたちはみんな大人になれなかった』連載のきっかけとその後について

『ボクたちはみんな大人になれなかった』連載のきっかけとその後について

cakesの人気連載だった『ボクたちはみんな大人になれなかった』が、とうとう出版されて、めっちゃ売れている。

この連載がはじまったきっかけは、cakes編集部の中島くんがぼくの席にきて

「Twitterですっごくフォロワーが多くて、やたらとエモいツイートをする、おもしろい人の小説をはじめたいんです。自伝的な内容なんですが」

という話である。企画書などはなく、口頭だった。ぼくは、

(おまえは

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