ボリビアのバラエティ溢れる音楽

さっそくですが、南米のイメージといえばなんですか?!いつも踊ってフィーバーしている、いかにもラテン系の人達というイメージがあるのではないでしょうか。だいたい当たっています。特にフィエスタ(祭り)のときは、羽目を外してディスコで町中で、あらゆる場所で踊っています。

ところでダンスに欠かせないものといえば、そう音楽です!南米の音楽ですと、ブラジルのボサノバ、コロンビアのクンビア、中米のサルサなどが有名ですよね!

それでは、ボリビアの音楽はどうでしょうか!?あまり知られていない気がするので、今回はボリビアで人気の音楽・グループについて紹介します!
*あらかじめ言っておくと、全て筆者個人の独断と偏見に基づいています。


ボリビアの人気グループで真っ先に思い浮かぶのがMaria Juanaです!中央都市コチャバンバで生まれたグループで、様々な曲調の楽曲を手掛ける音楽のマジシャンです。中でも有名なのがSalayというジャンルで、PVを観てわかる通りZapatear(足を地面に素早く踏みつける踊り)で人気を博しています。


Huayñosは植民地時代に伝統的な民族音楽が様々な音楽要素と混ざり合って生まれたアンデス地方特有の音楽スタイルで、ペルーやボリビアでも親しまれています。ケチュア語が由来となっており、語源は「手を繋いで踊る音楽」と言われています。本当はもっとゆっくりなのですが、最近ではボリビアの歌姫とも言われるEleonora Cardonaがテンポの良いリズムでカバーし、若者の間で人気となっています。


Los Kjarkasはケチュア語とスペイン語を交えて歌う、ボリビアを代表する伝説的なフォルクローレグループです。民族楽器チャランゴを巧みに演奏し、アンデスの世界観を映し出しています。

Chila Jatun
冒頭から感じられるように「これぞまさにボリビア!」といった雰囲気です。実は3は前置きで、Chila JatunはボリビアのLos Kjarkasの息子たちが結成したグループです。ボリビア音楽界レジェンド達の血を受け継ぎ、「フォルクローレの継承者達」と呼ばれ注目を集めています。伝統的フォルクローレを現代の音楽要素と融合した楽曲は老若男女問わず親しまれています。
* 動画は3大カーニバル「オルロのカーニバル」でも踊られるTinkuというジャンルです。


荘厳な歌はボリビアの国家です。歌詞で特に印象的なのは、サビで繰り返される¡morir antes que esclavos vivir!の箇所で、直訳すると「奴隷となって生きる前に死ぬ!」といったスペイン植民地支配からの独立に対する強いメッセージが込められています。

PVは日本人の多くが一度は訪れてみたい、ウユニ塩湖で撮影されました。

ところで、なぜこんな手のかかった演出なのでしょうか。

実は、Sonidos Bolivianosは国際的なアーティスト養成学校バークレー音楽学校の学生だったLuis Gamarraさんが「才能はあってもチャンスを掴めないボリビアのアーティストを応援したい」という理由で創設した非営利団体で、音楽グループ名ではありません。壮大なスケールで撮影されたPVは2015年の独立記念日に放映され、再生回数は瞬く間に10万回を超え、ボリビア国内でのバークレー音楽学校オーディション実施に繋がりました。活動基金はオーディションを合格した才能溢れる若者たちの支援に使われています。参考:https://www.berklee.edu/news/student-launches-sonidos-bolivianos

おわりに

ボリビアは国土面積が日本の3倍もあり、実際に国内を旅してまわると行く先々で気候も違えば、文化も違うといったように、訪れる人をアッと驚かせる多様性に溢れる国です。

グローバル化が進む中、若者の価値観も刻々と変化していますが、ボリビアのアーティストの間では、音楽を通して民族のプライドを取り戻す、そんな生き生きとした想いが溢れています。

ここまでボリビアに少しばかり興味を持って読んで下さった心が美しい皆さんも、日本の伝統音楽について少しググってみてはいかがでしょうか。

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テキトーに人生過ごしていたら、ある人に怒られたことがきっかけで、人生が一変した現在ニート。太平洋の小島ミクロネシア連邦の大学に留学したり、イスラエルで働いてみたり、ボリビアに海外ボランティアしに行ったり。特技はソーシャルディスタンス。

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