褒めあうことで、善意と賛意を循環させたい
褒めあうことは、時として馴れ合いやおべっかと思われることがある。
これはまぁ、実際ただ無神経に褒めあっていても怪しい宗教感が漂ってしまう。
いいところを見ようと言っても、そこだけ見てあとは全て目をつむれる人は善い人なのか?というのも疑問だ。
そういう意味でも、馴れ合いではなくセンス良く褒めるにはそれなりの引き出しが必要だ。言葉の選び方や、相対的に見た場合の評価軸など、ある程度のその人の活躍する場所について知らなければいけない気がしている。
7月、8月と2回だけなんだけれど、まだお会いしたことがなくてnoteで良い記事を書かれている方を個人的にプッシュする企画を勝手にやっている。
基本的には以下の選出条件と推薦内容。
・note内で初めて知った人
・noteでのフォロワー数が1000人未満
・実際にお会いしたことがない人を優先
・選出した人を月末に1記事書いて褒め称える
・選出した人にサポートで1000円贈る
実際はtwitterでも見かけていた人もいたりするのだけれど、基本的にはいかに見知らぬ他人の良いところを褒められるか?と意識している。
もちろん、ただ推薦しても読んでくれている人には伝わらないだろうから、なぜこの人がいいのか、という点を意識してゴリゴリ推すことにしている。
ご本人も読んでくれるので、できれば読むことでヤル気を引き出してもらって、その人の描く物語の続きを楽しみたい。
つまり、推薦文を読むことで本人含めて全ての人がハッピーになれることを目指している。
褒めるセンスの鍛え方
現在、今月のイチオシnoteクリエーターにはお会いしたことがないけれど推したい人を3名ほどストックしてある。
本当はもうちょい前に始めていれば、もっと推したい人も何人かいた。
でも、どうも僕が目をつける人は他の人も目をつけるらしく、あっという間にだいたいフォロワー1000人を突破してしまう。
そんなわけで、あえてここでは候補の人の名前は出さないけれど、どの方も素敵なnoteを書かれているので更新が楽しみである。
そして、こうして意識して見知らぬ誰かを褒めることは、褒めるセンスを鍛えるにはもってこいの訓練法だ。
まず、見知らぬ人を褒めるには観察力が必要だ。闇雲には褒められない。
一度、新入社員の研修の時に、2人1組になって5分ずつ相手のことを褒めるというロールプレイングをやらされたことがある。
あれは相手の身なりから一瞬で情報を引き出して褒めるという、接客業の基礎技能のトレーニングなのだけれど、それの文章版やSNS版といった感じだ。
特にnoteの場合、ただ褒めるだけでなくサポートで1000円入れることにしている。
1000円。まぁ、ちょっとカフェにでも行ってコーヒーとケーキでも奢ればそれくらいなので、特別にすごい金額ではない。
それでも、noteのサポートでは100円から500円が多いので、その中での4桁はやっぱり目立つ。
それに、noteの中で1000円を超える単発記事はそうそうないので、無料記事に対して1000円の投げ銭を入れるのは少し勇気も必要だ。
当然、そこまでするなら相手のことをじっくりと見ることになるので、これは自分自身へのハードルにもなるし、noteの他の記事を読むときの眼力も鍛えられる。
特にnote内のサポート制度はまだまだ浸透していないので、100円を10人にばら撒くよりは、とってきの1人に1000円を贈る方がインパクトは大きいと思う。
■1000円のサポート+今月のイチオシで記事を書く旨を伝える
↓
■贈られた人からお礼のメッセージが来る
↓
■推薦記事を公開すると読んでもらえる
この方法、とてもいい訓練法であると同時に、気になるイチオシの人に自分を覚えてもらえるきっかけ作りもできるし、実にメリットだらけでオススメだ。
ちなみに、現状のnoteでは相手のリンクを記事に貼っても相手に知らせる機能がないので、サポートをせずに推薦記事を書くだけだと相手に届かない可能性がある。
その点でも、サポートを上手に使うのはブルーオーシャンなので非常にオススメの意識づけの方法だ。
僕は現在、note公式のデザインと育児のピッカーをしていて、昨日からフードのまとめマガジンのピッカーにも加わった。
何度もいうけれどノーギャラのボランティアだ。
でも、こうしてまだ評価の定まっていない質の高いものを探し集めることは、すでに評価の定まったものが降りて来るのを待つだけでは得られない選球眼を得ることができる。
でもいきなり公式マガジンのピッカーになるというのはハードルが高いかもしれないので、最初は勝手におすすめ記事のマガジンを作ってガンガン記事を拾って来るのもいいと思う。
たとえ自分ではいい記事を書けなくても、誰かを褒めて伝え広めることで全体をより良くする方法もある。
創作に参加する方法は自分で何かを作るだけでなく、褒め称えることで善意や賛意を循環させることも、また大切な創作の一要素だと最近よく思う。
読んでいただいてありがとうございます。
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