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店舗設計士の日常

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ステキなお店作りのヒントや、コツなどをプロ目線からお伝えします。インテリアデザイナーとして過ごす日々の出来事や趣味の話も。
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2019年7月の記事一覧

朝イチ更新ならリカバリーが効くという普通の日記

朝イチ更新ならリカバリーが効くという普通の日記

土曜日、d&deparmentさんへ家族で行く。途中で今ちょっとお仕事のご相談を受けている佐保さんと合流して、一緒にカトラリーなんかを選ぶ。

d&deparmentの東京本店は九品仏というちょっとマニアックな駅にあって、しかも駅からちょっと歩く。創設は2000年。

僕がちゃんと知ったのは桑沢デザイン研究所でデザイン学生をしていた頃なので、もうだいぶ前だ。

当時から、そのアノニマス(匿名性があ

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個性とは滲みでるもの、感性とは磨きあげるもの

個性とは滲みでるもの、感性とは磨きあげるもの

まだ12-3年前の駆け出しデザイナーだった頃、僕はいかに自分の個性を出すのか、個性を活かすにはどうすればいいか?ということをよく考えていました。

でも、あれから数々の経験を経て、最近では個性はむしろ消すことがデザインの作法なのではないかと感じています。

そして、どれだけ消そうとしても滲み出てしまうものが本当の個性であり、出そうとして表面的に取り繕ったり奇をてらったりするのは、同じ個性でも非常に

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【質問回答15】いきなりフォロワーが増えたらどうする?

【質問回答15】いきなりフォロワーが増えたらどうする?

不定期更新になりつつある質問コーナーですが、ひさびさにいただいた質問にお答えします。今日のはいきなりフォロワーさんが爆増してとまどっているというお悩み。

過去の質問はこちらからどうぞ。
↓↓↓

Q.いきなりフォロワーが増えて不安です。noteを始めてそろそろ半年経つ者ですが、なんでか知らないけどフォロワー数がすごいです。

バズった記事もないし、Twitterもしてません。フォロバもしないし、

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もしもネット選挙が解禁されたら?

もしもネット選挙が解禁されたら?

参議院選挙が終わった。政治の話は思想が現れてしまうし、誰に入れたかでハッキリと敵対してしまったりするからおおっぴらに話すのは気がひける。

でもね、今回の1票は全力で応援して賛同したいと思って入れたわけじゃない。

正直言って、入れたい人がいなかった。

かなり後ろ向きな消去法で、当選して欲しくない人を除外していき、最後に残った人に入れた。結果、その人は当選していたから、僕みたいにそう思った人が多

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#日常の解像度 〜断面の美学〜

#日常の解像度 〜断面の美学〜

普段何気なく見ているものでも、実は視点を変えると奥深い叡智が詰まっていたりする。そんな風に、見過ごしがちな物をじっくりと掘り下げてみる #日常の解像度 という不定期連載、久々の更新はちょっとイレギュラーな建築廃材の話。

みなさんは、今お住いの家の建築構造を理解しているだろうか?

あなたが今いるその床は、どうやって支えられているのか?壁は?柱は?

地球上の島国である日本、その地面=土を舗装した

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子育てをはじめる夫達へ贈る、これだけは読んでおけな本リスト

子育てをはじめる夫達へ贈る、これだけは読んでおけな本リスト

先日、知人に娘が産まれた。実にめでたい。タイムライン上では祝福の嵐である。でもそんなお祝いムードとは裏腹に、現実はシビアだ。

数時間ごとに授乳をねだり、不快なことは泣くしか伝達手段のないシンプルでか弱い存在が暮らしの中のメインにいきなり鎮座する。

無事に産まれて育つだけでも奇跡なほど、人間の赤ちゃんは哺乳類の中でも最弱に近い。現代というサバンナの中で、可愛い我が子を守れるのは親だけなのだ。

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真夏の味噌作りしませんか?(満員御礼)

真夏の味噌作りしませんか?(満員御礼)

いよいよ今週末にずっとDIYでコツコツ作ってきた吉祥寺のお店がOPENします。

いや、正確にはもう5月には保健所の営業許可は取得してあったし、テスト期間として営業自体はしていたのだけれど、ようやく8月から本格稼働する事になります。

そのオープン記念イベントとして、ゲストを招いてのワークショップを行います!第一弾は...『発酵デザイナー小倉ヒラクさんと作る、真夏の手前味噌』です。

【 小倉ヒラ

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復調のルーティン

復調のルーティン

ここ数日調子が悪かったんだけれど、抜け方がちょっとわかった。要するに、前にも抜けた時のことを繰り返せば良いんだ。

以前にもこうして嫌な予感が続いたあとに調子が悪くなったのだけれど、徐々にしぼんだ風船のように浮力を失っていった後に、ある日突然に無気力の谷を抜けたのだった。

あの時は、どうやっていたんだろうか?

早起きをする一つ目は早起きだ。これはすごく効いた。

早朝4時や5時に起きて、仕事に

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書けない時の乗り越え方

書けない時の乗り越え方

さて、困った。どうにも書く気が起こらない。やる気が出ない。

こういうことって、書き続けている人ならばほぼ必ずぶち当たると思う。実際、僕も過去に幾度となく書けない〜!!!となったことがある。

実際は本当に1文字も書けないなんてことはなくて、こうして書き始めればなんとかはなる。なんとかはなるけれど、歯切れも悪くイマイチ筆が乗らない。

過去450本近く書いてきた中で、こういう時はどうすればいいかを

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心の爆弾とキャパシティ

心の爆弾とキャパシティ

つまるところ、大体のことは寝る・食う・遊ぶで治ると思っている。それでも、フリーランスになって、さらに育児も始まって、自分の時間を思うように工面できなくなってしまった。

最近見かけた中でいいなと思ったのが「休むという予定を入れてしまう」というライフハック。コレは別にライフハックっていうほど大げさなものじゃないのだけれど、その日は何もしないという事をする、と宣言して全てをブロックするらしい。

今読

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情報発信とは、誰かの時間をもらうこと

情報発信とは、誰かの時間をもらうこと

毎日書き続けて、少しずつ読んでくれる人が増えて、思うことがある。それは、誰かの日常に自分の日常を差し込むということは、つまり誰かの時間をもらうということなんだと。

もう少し詳しくいうなら、誰かの時間をもらうということは、そこには責任が生じるんじゃないだろうか?

なんの責任か?時間をもらう=時間を奪うからには、その価値にあった〝なにか〟を提供しなければいけない責任だ。

例えば、公共放送の場合。

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毎日更新のコツは日常と非日常と脱日常のバランス

毎日更新のコツは日常と非日常と脱日常のバランス

昨日書いた「毎日同じ時間にnoteを書くワケ」の中で“日常回を繰り返しつつ、転機になるイベント回をたまに挟む。”と書いたのだけれど、これをもうちょい補足しておこう。

まず、毎日書こうと思ったらネタの構成は8割は日常回だ。となると、出てくる問題はズバリ「ネタがない」という悩みだろう。これについてはバッサリぶった斬ったやつを読んで欲しい。

で、だいたいnoteで何かを情報発信しようと思うと方向性は

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雨の日の森の中から学ぶこと

雨の日の森の中から学ぶこと

梅雨が明けない。7月になったのに、季節は初夏のはずなのに、雨が続いている。

わがやの5歳と2歳の娘は、森のようちえんというちょっと変わった保育を受けさせている。

これは北欧発祥の幼児教育メソッドで、いわゆる世界三大幼児教育と呼ばれるモンテッソーリ、シュナイダー、レッジョ・エミリアに対してちょっと枠外の方向性の教育方法だ。

まず、園舎がない。マジだよ。森の中に集まって、毎日がお弁当持参、お迎え

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読みたいことを書けばいいのに、書きたいことを書く

読みたいことを書けばいいのに、書きたいことを書く

本が好きだ。正確には読書というか、活字が好きだ。音声メディアやYoutubeなどの動画コンテンツがもてはやされる中で、それでもいまだにオールドメディアな紙の本を買って読んでいる。Kindleもたまに読むし、中古で買ったSIMフリーのiPhone7でcakesやnoteも読んでいる。

でも、紙の本が好きでやめられない。

父親が日本語教師だったせいか、家中が本棚のような私設図書館みたいな家で育った

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