マガジンのカバー画像

○○年前の自分へのアドバイス

364
店舗設計を仕事にして10年超え。就職、独立、結婚、育児。人生中盤スタート地点、キャリアも中堅を迎えた今だからこそ伝えたい、昔の自分へのアドバイス。
運営しているクリエイター

#エッセイ

傷つくような批判から心を守る方法

傷つくような批判から心を守る方法

以前、友人からこんな話を聞いたことがある。

「世の中の人のうち、2割の人には何をやっても嫌われてしまう。6割の人は状況によって変化する。でも、残りの2割の人には、何をやっても好きになってもらえるんだって」

なるほど!と腑に落ちた。

「何をやっても2割の人は味方でいてくれる」と思うと勇気が出る。
「何をやっても2割の人には嫌われる」と思うと、そういう仕組みになっているなら仕方ない、応援してくれ

もっとみる
「すべてが終わった時、本当に僕たちは以前とまったく同じ世界を再現したいのだろうか」『コロナの時代の僕ら』著者あとがき

「すべてが終わった時、本当に僕たちは以前とまったく同じ世界を再現したいのだろうか」『コロナの時代の僕ら』著者あとがき

コロナウイルス(COVID-19)の急激な感染拡大により、EU最速で非常事態を宣言、3月10日からは全土にて外出制限を行っているイタリア。だが感染の爆発は想像を超えるスピードだった……。

イタリアを代表する小説家であり、物理学博士でもあるパオロ・ジョルダーノは、母国の混乱のさなかで何を考えたのか。世界26カ国で緊急刊行される彼のエッセイ『コロナの時代の僕ら』で綴られる切実で誠実な思索は、気づけば

もっとみる
弱くなることは、悪いことではなかった

弱くなることは、悪いことではなかった

ずっと強くいたいと思い続ける20代だった。仕事も何もかも成果を出してねじ伏せるマッチョ思考。

それは一種の中毒で、思考が強気だと言動も強気になり、今思えばある種の威圧感のある振る舞いが多かったと思う。

30歳の時、そんな鼻っツラを折られた事がある。

そこから37歳の今まで、2〜3年に1回くらいのペースでダメな時期がきて凹まされる。

その瞬間はもうつらいんだけど...でも、もしもそういう体験

もっとみる

いまさら素人になれない病

スゴイ人を観察していると、ある共通する恐怖症があるように見える。それは、「今さら新分野でデビューし、作品公開するのが極端に怖い」という病だ。この病への雑感。

いまさら素人に戻れないいったん立場ができた大人は、なかなか積み上げたブランドを壊せない。結果、新しいチャレンジができなくなる。

たとえば元Appleのデザイナー、ジョナサン・アイヴを例に考えよう。

本人がどんなに望んでも…ジョニーはいま

もっとみる
不安と自信は、仕事のあるなしと無関係

不安と自信は、仕事のあるなしと無関係

「#聞いてよ20歳」というコンテスト用に書いた文章ですが、20歳の人が読んでもあまり意味ないかもしれません。フリーランスのイラストレーターが何年経っても抱えている不安と自信のなさの話です。



小脇に抱えた不安

イラストレーターになろうと思った頃、早く仕事をするのがぼくの目標だった。でもそう目標を掲げる一方で、「イラストの仕事で食っていくことは不可能なのではないか?」とも思い始め、暗い気持ち

もっとみる
ユニ・クロ男が妻のすすめで10万円のアウターを買った話

ユニ・クロ男が妻のすすめで10万円のアウターを買った話

どうも、ユニ・クロ男(お)です。いつもユニクロばかり着ています。

これは2018年の冬にヨーロッパ旅行をしたときの写真なのですが、コーディネートはこんな感じ。

アウター👉ユニクロのダウン
セーター👉ユニクロのセーター
インナー👉ユニクロの超極暖のヒートテック
パンツ👉ユニクロの暖パン
下着👉ユニクロのエアリズム
靴下👉ユニクロの暖かい靴下
カメラ👉キヤノン

どうも、ユニクロ 僕

もっとみる
わからないのにわかった気になる日々

わからないのにわかった気になる日々

またしても「わかる・わからない」について書いていきます。
本当に「わかる・わからない」の問題は根が深く、あらゆる社会問題に通底している最大の要因だとぼくは相変わらず睨んでいる。

みんなで決めていく「民主主義」の制度のもとでは、国民全員の「理解力」を上げていく必要がある。民主主義をやめて独裁で行くなら、別に国民の理解力を上げる必要はない。

ロコナイウスルの件でニパックに陥っている人を見て「あれは

もっとみる
見てくださいという前に

見てくださいという前に

とある人と話していて、つい口に出てしまった。

「自分の方から読んで欲しいとか見て欲しいって言う人って、そのほとんどが無自覚に自分自身を見つめることを忘れている場合が多いよね。」と。

これはだいぶ丸くマイルドにした言い回しで、率直にいえば自分自身がどの程度の完成度でどこが売りでどう見せたいのか?それがまるで定まっていない状態で、それらの鑑定や選別を丸投げしちゃっている人も多いな、と感じている。

もっとみる
企画メシに落ちた話

企画メシに落ちた話

2017/4/17, Mon 18:57

僕の元に1通のメールが届いた。

「企画でメシを食っていく2017」の落選メールだった。

「企画でメシを食っていく」「企画でメシを食っていく」とはコピーライターの阿部広太郎さんが主催されている、企画する人を世の中に増やすための講座だ。

みなとみらいのBUKATSUDOというコミュニティスペースで月2回の約半年間、各界で活躍されているトップランナーの方

もっとみる
それでもまだ、打席に立っている

それでもまだ、打席に立っている

「人生って、25歳までに決まると思うんだよね」

赤いシャンディガフを片手に、渋谷のおしゃれカフェで久しぶりに会った友人に私は語りかけていた。いまから13年前。私はちゃんとお化粧をして、美容院に行ったばかりの髪型も決まってる。

いまだったら、私はなにを語るんだろう。

たぶん、久々の夜の空気にテンションが上がって、子どもがいない開放感で「たのしーねー」と浮かれると思う。笑って、「また会おうね」っ

もっとみる
価値観のものさし、使い分けてもいいよね

価値観のものさし、使い分けてもいいよね

「自分のものさしが大事だ」

わたしがnoteでよく書いている言葉である。
「みんないますぐ文具屋に行ってマイものさしを買え」という意味ではなくて、自分なりに「自分の評価基準」を作ろうよ、ということだ。知ってるわ。

他人の評価ってのはブラックボックスだ。例えば、noteのオススメなんかもそうでしょう。noteはいまや、1日に1万件以上の投稿数があるという。人力でピックしている以上、すべての投稿を

もっとみる
20歳から見たら40歳は完成して見える

20歳から見たら40歳は完成して見える

私は今年47歳になります。40歳を超えてから、自分の年齢が分からなくなるぐらい、自分の年齢に興味が無くなりました。

来年48歳で、歳男などと言われてますが、私が20歳の時に見た40歳を超えた大人は、完璧に完成された大人で、確固とした地位を気づき、人生哲学を持ち、若者たちを導いていける威厳すら感じていました。

ちょっと悪く言うと、「完成しきったオジサン」「これ以上伸びないオジサン」というイメージ

もっとみる
人気者で行こう

人気者で行こう

いろんな人を見てきて想うこと。
努力が好きな人って、気が付いたらずいぶん前に進んでいる。大きな飛躍に必要なのは「運」だけど、「努力」には確実な一歩前進がある。一つひとつの足し算。そこに「運」が鉢合わせすると、今までの「努力」はかけ算に変わる。

当たり前のことをあえて言うと、「運」は人と関わっていった方が訪れやすいんだ。自分が生み出すものではないからね。「運」は、誰かが運んでくれるもの。

世の中

もっとみる
一見ムダに見える「エビフライの尻尾」がクリエイティブにおいては大切だという話

一見ムダに見える「エビフライの尻尾」がクリエイティブにおいては大切だという話

もう10年以上前になるが、あるクライアントのために20分ほどのショートフィルムを作ったことがある。

ネット上に限定的に公開する動画で、専門用語で言うなら「ブランデッド・エンターテインメント」というジャンルのものだ。

ニューヨークのクリエイターたちと組んでの制作で、その総合ディレクションを担当した。ストーリーから演出、編集までかなり踏み込んでディレクションする役割だ。

真冬の軽井沢とチェコでロ

もっとみる