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共通言語に落とし込む大切さ

今日書くのは、「共通言語に落とし込む大切さ」です。

共通言語に落とし込むことで、瞬時に共通理解ができるため、そのコミュニティの中での議論のスピードが上がり、生産性が向上するからです。


例えば、クイック株式会社の説明会の際に聞いたお話です。

評価軸・行動基準を共通言語に落とし込むことで、大切にしたいことの共通理解ができ、仕事がしやすくなっているなと感じました。

クイックさんは、「関わった人全てをハッピーに」という理念を掲げていらっしゃいます。

それは、①会社の利益になっているのか ②顧客の利益になっているのか ③私は誇らしく働けているのか 等の評価軸・行動基準を、キャッチ―な言葉で表現されているものだと感じました。

実際に、「これって関わった人全てがハッピーになってるかな?」と議論の中で声が上がるそうです。

大切にしたいことを共通言語として理念に落とし込むことで、会社の生産性を高めている良い例ですね。


また、私のゼミでも先生から教授されてた、いくつもの共通言語があります。

例えば、「9割捨てる」。

このメッセージがあることによって、ゼミのメンバーの研究姿勢は統一されているように感じます。


「9割捨てる」というのは、1つの面白いプレゼンを作るには、沢山調べた中で9割を捨てて、最高級に面白い1割を使えというメッセージです。

私は、このメッセージには2つの意図があると感じています。

1つ目は、しっかり研究し尽くすこと、妥協しないことが重要であるということ。

人は進んで苦しい道には進んでいかないため、ある程度形が見えてきたら、「こんなもんで良いだろ」と満足してしまいがちです。

しかし、妥協せず研究を続ければ、全く違う部分に面白味を発見したり、同じ部分でもより面白い情報を発見できたりするかもしれません。

折角やるなら、とことんまで面白さを極め抜いて、自分自身も胸を張れるものを作れというメッセージなのだと思います。

2つ目は、伝えたいことが明確な分かりやすいプレゼンを作るには、捨てる勇気が必要だということ。

「せっかく調べたのに」という思いが邪魔して、全部の情報を入れたくなりませんか?(以前の私は恥ずかしながらそうでした)

そうしてしまうと、重要な情報が薄まってしまい、伝えたいことがハッキリしないプレゼンになってしまう恐れがあるのです。

私たちはこのようなメッセージを受け取っているからこそ、①情報は調べつくせているか ②せっかく調べたからといって盛り込みすぎてないか を常に意識して議論することができています。


共通言語に落とし込むことで、共通理解が即座にできて、議論のスピードが上がり生産性が高まる。

裏を返せば、共通言語がない場合は共通理解がすぐにできず、生産性が低くなってしまいますよね。

その例としては、初対面の人とのGDが挙げられると思います。

共通言語がないからこそ、最初に前提やゴールを確認して意識的に共通理解をとるのが重要なのですね。