Karinとカリン

１９８０年に発表されたシトロエンのコンセプトカー、
CITROEN Karin
フランス３大自動車メーカーのひとつであるシトロエンは、プジョー、ルノーよりはるかに独創的なメーカーだ。このKarinも外装は他のどんな車にも似ていないし、内装も横３人乗りでステアリングが中央に位置して奇抜だ。
ワタシは今、シトロエンだけでも新旧５台を所有している。Karinも欲しいが、コンセプトカーとはメーカーが実験的に造るので市販されていない。つまり買えないので、じゃあ名前だけでも、と拝借している。
ハッチャキという呼ばれ方をされたのは１９８４年からで、その年に加入したバンドである新東京正義乃士のピアニスト、エディにつけられたのだ。発音からしてコミカルな印象を持たせようとした事は推測できる。以降様々なバンドに声をかけ、また声をかけられ渡り歩いてきた。
たまにこの名前が、参加するバンドのイメージに合わない時がある。なので時々はカリンという名でも参加してみた。しかしあだ名というのは長い年月を経て定着してしまうもの。いくらカリンと名乗ったところでバンド仲間にはハッチャキと呼ばれてしまう。じゃあもう割り切るしかないな、と。
クルマ仲間からカリン、バンド仲間からハッチャキと。
これでいいか。いいよいいよこの際どちらでも。
dewey deltaでのワタシの立ち位置はセンターになっている。元々はエフオピ氏taira氏のテクノユニットであるdeweyを、そのころ参加していたメテオールと共演した際、２人のステージをフロアで観ていて閃きを感じたワタシから数年後に声をかけ、念願叶って３ピースのテクノグループになった。ワタシにとって憧れの両サイドがシンセサイザーでセンターがドラムスのスタイルである。今後どのくらい奇抜かつスタイリッシュなサウンドを奏で、クールなステージを繰り広げられるのか。３人それぞれの振舞を見届けていただきたい。
Karinと違って、このdewey deltaでは、
ステアリングを操作するのは、
３人なのである。


(ハッチャキ)