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仕事の記録①(新規事業のコピーライティング)

office SOBOROのタカハシです。
本記事はご依頼のあった仕事の記録です。
今回は「新規事業のコピーライティング」のお仕事でした。

1 概要

ご依頼主は青森県弘前市にある株式会社Ridun(リズン)様。
代表の永井温子さんは、りんごの生産に関わったことでりんごの面白さを伝えたいと思うようになったそうです。そして昨年8月に法人を設立、生産も含めたりんごに関わる事業をされています。「りんごを面白がる人を増やしたい」と仰っていたのが印象的でした。

株式会社Ridun様ホームページ

代表永井温子さんのnote

今回「2つの事業のコピーを考えてもらいたい」とのご依頼を頂きました。


2 依頼内容

1つ目は生産加工事業、2つ目は開発事業、です。
それぞれについて少し詳しく書いていきます。

①生産加工事業
りんごの生産及び加工品の企画等を担う事業です。りんご畑の管理を実際に行う部門ですね。こちらはすでに「旅するりんご農家」というプロジェクト名の下、運営されていたそうですが、事業構想の変化に伴い、事業名を新しくした上で再スタートさせたいとのことでした。
こちらに関しては、目指しているりんご畑の雰囲気が伝わる「農園名」と「コピー」を考えてほしいとのご依頼でした。

②開発事業
りんごに関わる商品やサービスの開発を担う事業です。ジュースなど食品系の加工品だけでなく、りんごと何かをかけ合わせ、りんご自体の可能性を広げる商品及びサービスを生み出したいと仰っていました。こちらは「RINGO JAM」という事業名は決まっているので、そのコンセプトをシンプルに伝える「コピー」を考えてほしいとのご依頼でした。


3 仕事内容

ここからは、それぞれの依頼内容に応じて、どのように仕事を進めていったか、書きたいと思います。

①生産加工事業の「農園名」と「コピー」の作成

まず、代表永井さんのお話を伺いました。
会社として畑を持ち、りんご作りを始めて感じたこと考えたこと、畑ではどんな過ごし方をしているのか、どういう作業をしているのか、そしてどんなりんご畑にしていきたいか、などなど。

印象的だったのは「りんごに助けられてきた」というお話。辛くて泣きたくて立ち止まりそうになった時、どんなことがあっても実をつけるりんごの木を見て、何度も励まされ、背中を押されたそうです。

また、りんご畑で出会うものたち、草陰をこそこそ歩き回っている野良猫、りんごの木の葉蔭にひっそりと作られた鳥の巣、近所の幼稚園で子供たちがはしゃいでいる声、そういうものに出会う瞬間があって、ほっこりしたり元気をもらったことも、あったそうです。

私のように、私以外にも、りんご畑に救われる人がいるんじゃないかって、思うんです

そう仰っていたのがとても印象的でした。
永井さんのこの言葉と、どんな畑にしたいですかと伺った時、「誰でも気軽に出入りできるようなりんご畑したい」と仰っていたその言葉を核に、「農園名」と「コピー」を考えていこうと決めました。

3日ほどお時間を頂き、キーワードとなりそうな言葉をこちらでいくつか提示した上で、永井さんとまたお話をして、細かい言葉のニュアンスの調整を行い、1週間ほどで以下の内容で納品させていただきました。


農園名:ヒビノス林檎園
コピー:日々、りんごから

林檎の木に鳥の巣がありました。
小枝や枯れ草を集めて丁寧に作られていました。
しかしもぬけの殻、誰もいません。
作り主はどこかに行ってしまったようです。
ここで育った雛も無事羽ばたいたのでしょうか。
そう願います。

私たちは林檎の世話を始めて間もない農家です。

日々、悩んで試行錯誤しています。
でも、初めて知ったこと、経験もありました。
それらは喜ばしいことであり、私たちの糧です。

私たちの農園もそういう場所にしていきたい。
そこで過ごした時間とそこで出会った瞬間が、
明日を生きる糧となるように。

行きたい時に行けて、
出たい時に出ることのできる、
様々な人たちにとっての
「日々の巣」となりますように。

「ヒビノス林檎園」にはそんな願いを込めました。
 青森県弘前市にある農園です。


現在、とても素敵なラベルデザインのジュースが上記のサイトでご購入いただけます。10品種以上のラインナップがあり、見ていて飽きませんでした。興味のある方はぜひ、のぞいてみてください。

ここまで読んでくださりありがとうございました。
②開発事業の「コピー」の作成
については、次の記事で書きます。

それではまた〜。


【2月21日追記】
②開発事業の「コピー」の作成について書きました。

こちらの記事もあわせてご覧ください。

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