「自分」にとって、その選択はどんな意味をもつのか？続き

先日書いた以下の記事の続きです。

私が悶絶しながら悩んだこと。
それは、このタイミングで宮古島にダイビングに行くかどうか。でした。

密を避けるため
一人旅、直行便、ホテルは超小さな5部屋しかないホテル、ご飯はテイクアウトして部屋食、などの自分なりの対策も持っていました。

とはいえ
迷いポイントは山程ありました。
旅が近づくにつれ、再びコロナ患者数が増えてきた事。
GOTOでたくさん人が出向くのでは？という心配。
沖縄本島で大騒ぎになっている時。
何なら岐阜県でも非常事態宣言が出された時。
そして2日前日には、宮古島にもコロナ感染が出たり。

誰に相談しても「え？いくの？！」という驚きの声が発せられるような状況。

久しぶりに迷いに迷い
夫にも、行くわと言ってみたり、やっぱりまだ迷うわ、と言ってみたり。
それこそ癌治療の薬に迷っていた時のような迷走っぷりでした。

その時の記事はアメブロに書いています。
https://ameblo.jp/mk-201809/entry-12456982102.html

迷う理由の大半は、よく考えると
「批判」への怖さでした。
たとえ直接批判されなくても、心の中で批判されるんじゃなかろうか。
あいつはダメなやつだって思われるんじゃなかろうか。
コロナが落ち着いてから行けばいいじゃない。
今わざわざ行く必要ある？
もし感染したらどう責任取るの？

・・・・

前日の午前中。（ほんとぎりぎりまで迷いまくり💦）
腹を括って、落ち着いてじっと考えてみました。

私にとってこの旅行はどんな意味があったんだっけ？

癌になって、私はたくさんの後悔をしました。
こんなことなら仕事ばっかりしてないで
あれもこれもやっておけばよかった。。。

だから病気になってから家族に「生き急いでない？」って心配されるほど
逆にアクティブにいろんな事をやってきました。
命があるうちに、歩けるうちに。。。そんな気持ちでした。

お腹が痛くて、薬でだるくてベットでゴロゴロしながら、その頃いつも見ていたのが、キレイな海をたくさん投稿しているインスタアカウント。

学生の頃大好きだったダイビングにもう一度行きたい。せっかくライセンスも取ったのに。社会人になってお金ももっと自由になったのに、何やってたんだろう。
元気になったら、この奇麗な海に潜りに行きたいなーーー。そうやって毎日毎日眺めていました。

前かがみになりながら海外旅行には行けても、さすがに海に潜る勇気はなかった。だからもし奇跡が起きて、私が元気になったらここに行くんだ。
そしてこのインスタを投稿している人のショップでお世話になって、私を支えてくれたお礼を言うんだ！
現実には難しそうだな～～なんて思いながら。

そして奇跡が起きて、寛解し、体も少しずつ体力を戻して、一年が経ち、コロナが少し収まった頃。インスタで、ツアー始まってるよ！という投稿を見て、行くしかない！と飛行機とホテルを抑えたのでした。

実際には、ダイビングしたいです！と連絡したら「うちはシュノーケリングだけです！」と元気な返事が返ってきてずっこけたのですが（笑）

そう、私は2年間ベッドの上でいつも見てきた景色を見るために。そして知らず私に勇気と希望をくれたその人にお礼をするために。再び海に潜って、命を感じるために、行くのだった。
ただの観光でもただのリフレッシュ旅行でもない。私にとっては。

父と母にすごく心配をさせて、周りにはドン引きさせて、それでも私はいく事を決意したのでした。

今後、もしかしたら迷惑をかけることが起こるかもしれないし、怒らないかもしれない。
でも、自分にちゃんと場を用意してあげることができ、ちゃんとお礼が言えた。私がいつもインスタで元気をもらっていたという話を聞いて、ご自身の仕事に誇りを持てたって喜んでくれた。
そして何より、再び潜れた喜びを、ちゃんと生きている喜びを心の底から体感できた。

だからちゃんと「選択」できた自分を誇らしく思っています。

正解、不正解はありません。
この行為は他の誰かにとっては「正解」と映るし、別の誰かにとっては「不正解」と映ります。何をやってもどんな選択をしてもそう。

だから怖がらずに、目を背けずに「自分」にとってどんな意味があるのか？
なぜこれをやろうとしているのか？一つ一つのことにしっかり向き合って選択して生きていきたい。そんな風に思って、それを伝えたくて、こんな風に書かなくても、こっそり行けばいいものをわざわざここに書いています。

（注）みんな、どんどん遊びに行こう！と言いたいわけではありません。
あなたが選択していることは、社会にとって、の前に「あなた」にとってどんな意味（価値）があるか向き合おう！と伝えたいです。