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ジャニーズアイドルは最強のビジネスパーソンだ

先日発生した台風9号10号はかなりの勢力となって被害がでているようです。該当地域の皆様、どうぞご無事でお過ごしください。
避難は早めに!

さて今日は一冊の本をご紹介したいと思います。
ジャニーズは努力が9割】霜田明寛著

2019年7月31日出版なので何故に今更?なのですが偶然レビューを見て読んでみました。
それまでは「ジャニーズファンに向けたアイドル賛歌本だろう」と思っていて手に取らなかったのです。

中居正広さんを先頭にジャニーズ所属のアイドル16人のエピソードをまとめてあるのですが、それぞれ短い章なので好きなアイドルの部分だけを読んでもいいかもしれません。

正直言って読む前と読んだ後では彼らへの印象は180度変わりました。

ジャニーズに所属している人は、生まれながらに容姿に恵まれて
早ければ小学生時代からジャニーズJr.として大舞台を踏んでいる。
ジャニーズというだけで仕事がバンバンやってくる-
そんなイメージでした。

どころが本作で触れている16人は、水面下でとてつもない努力をしていたのです。

例えば中居正広さん、木村拓哉さんは若いころから自分の将来像を明確に持ち、そこに向かうための努力を惜しんでいません。将来のイメージから逆算して今はこの仕事がしたい。そう自ら主張し勉強してきているのです。

堂本光一さん、滝沢秀明さんは、与えられた仕事に邁進し常にベストを尽くす。将来ではなく今その瞬間にベストを尽くす。だから永遠に完成することはないため努力を続けているので気が付いたら仕事や学ぶことが楽しくなっていた。

堂本剛さんは、与えられた仕事をする傍ら自分のやりたいことを会社の上層部に自らプレゼンし、その道を勝ち取っています。リアルな金銭的な話までしたというのですから驚きます。
自分が東京ドームを満杯にすることができるアイドルだと自覚しているのでしょう。一日で数億円を稼ぎ出すアイドルが自分のやりたいことの金銭面を含むプランニングとプレゼンができるのは素晴らしいことです。

これらは決してアイドルだから成立する話ではありません。
一般社会で生きる我々も同じです。
就職した会社が詰まらない、所属された部署は向いていないなどよくある話だと思います。

しかしその環境で最大限の努力をするかしないか、シンプルにそのどちらか。
上記のエピソードを自分の会社に当てはめてみてください。
新人のうちから「自分は将来、支部長になりたい。だから今はこの支店で下積みさせてください」「この計画書を作りました。売上はコレコレで~」と実行できる社員がいたら頼もしいですね。

逆に、指導側の亡ジャニー氏は『努力できる子なら誰でもいいんだ』と発言されていたそうです。ジャニーズに採用されるのに必要なのは美貌でも才能でもなく努力ができるかどうかだったのです。
もう一つは人間性。
オーディションでジャニー氏だと気が付いた途端に媚びを売るような子供はダメ。一般社会も同じ。裏表のある人は信用されません。

またジャニー氏は指導方法も相手により変えていたようです。
堂本剛さんは一度しか叱られたことがなく、堂本光一さんは叱られっぱなしだったそうです。これを逆にしていたら、繊細な堂本剛さんはつぶれていたでしょうし、堂本光一さんは慢心して努力を止めたかもしれません。

ステージから戻り汗びっしょりの堂本剛さんに多くのスタッフが団扇で仰ぎだしたとき、ジャニー氏は『剛には腕があるから自分で仰ぎます』とスタッフを止めたそうです。若いうちから慢心しないようきちんと人間としての躾もおこなっていたのでしょう。

ジャニーズに所属するアイドルの最大の武器は、自分で自分をマネジメントできることだそうです。これは自分を客観的に見つめ自分のビジョンがなければできることではありません。
彼らは最強のビジネスパーソンだったのです。

なんとなく大学に行き就職した人たちが、悩むのは当然でしょう。
自分のビジョンという磁石がなければ方向がわからなくて当然です。

思いがけず読むことになった本著ですが、アイドル賛歌ではなく一般の社会人に通じることが書かれていました。
若い人より経営者たちに読んでほしい本でした。

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認定コーチ・カウンセラー・介護支援専門員
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