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知識と教養があればより楽しい。それが読書。

おはようございます。
札幌はすっかり冬モードでストーブがないと布団から出られません。

さて先日、相互フォローさせていただいた方の記事に刺激を受けましたので読書について書きたいと思います。

まずは手前味噌ですが私の読書遍歴について。
私は3歳の頃には絵本を独りで読むことができるようになっていたようです。
この辺は記憶にないので親や親せきから聞いた話になりますが、幼稚園の先生からも『いつも一人で絵本を読んでいます』と言われていたとのこと。

どうしてそんなに本が好きになったのか記憶にはないのですが、
母曰く『口を開けば”あれなんて読むの?”とうるさいくらいだった』
私は今も色々な欲求の中で知識欲が最上位にあります。
推測するに、子供心に色々なことを知ることが楽しかったのでしょう。

ちなみに母は文字を見ると頭痛がするというほど本嫌い。女性週刊誌は読む程度だったのですがディズニーなども大嫌い。
そのため私は【残酷】なバージョンの白雪姫などを読んでいたのです!
大人になってからディズニーランドの甘い方のお話を知らなくて愕然としました。

小学生になるころには【学研のひみつシリーズ】【少年探偵団シリーズ】がお気に入りでした。
病気がちで寝込むことが多かったので、そういう日は父が本をお土産に買ってきてくれるので嬉しかったことを覚えています。

学研の秘密シリーズで読んだ、雑誌ムー的な話は今も記憶鮮明です。
おそらくこの路線から荒俣宏先生のファンになったんだろうと思います。
また推理小説を好み始めたのもこの頃からだったでしょう。

推理小説を好きになることで思いがけないスキルが身につきました。
それは早く犯人が知りたい、トリックが知りたいという欲求故、気が付いたら速読ができるようになっていました。
今は目が悪くなり難しいのですが、最盛期は文庫本なら3分かからずに読むことができました。
ページを見開くと写真のように脳に取りこまれるのですが、パッと見た瞬間に何が書いてあるかわかるので面白いし便利なものです。
(これは漢字が表意文字であるのが大きいですね。英語のペーパーバックは速読できません)

ところがデメリットもありました。早く読み終わるので何冊本があっても足りないのです。
本が読みたいあまり、中学生時代3年間は母にお昼のパンを買うからと毎日300円ほど貰い食事をしないで本を買っていました。
高校進学の進路相談の時に担任から母にバラされましたけど、それでも3年間はそうして本を買っていました。
当時は300円あったらコバルト文庫が買えたのです。ありがたい時代でした。

コバルト文庫では北海道出身の作家、氷室冴子さんをはじめ、SFの新井素子さん、火浦功さんがお気に入り。
また多くの作家さんの作品を読む中で【パソコン通信】が出てくるシーンがあり、そこからパソコン熱につながったのです。
実に40年近く前にパソコンを持っていた女子中学生は非常に珍しい存在でした。早くからパソコンに親しんでいたメリットは計り知れませんね。

そして中学生から高校生にかけて読み始めたのが横溝正史、江戸川乱歩、クリスティなどの推理小説と梅原猛先生の著作です。
梅原猛先生の【隠された十字架】は、山岸凉子先生の名作【日出処の天子】を読んだのがきっかけですから、漫画だってたくさん読んだら良いのです。
法隆寺と聖徳太子の謎は読めば読むほど面白くて、今も奈良県に行っては想いを致すほど。

読書をしていて気が付くのは、ある本を読むためには一定の知識と教養が必要だということです。そして知識と教養は全てリンクしているのです。

例えば横溝正史の【悪魔の手毬歌】という推理小説です。
老婦人が歌う手毬唄の歌詞の三番目です。
『 女たれがよい錠前屋の娘
錠前屋器量よしじゃが小町でござる
小町娘の錠前が狂うた
錠前狂えば鍵あわぬ
鍵があわぬとて返された返された』

これは読んでスルーしても問題はありませんが、大人になって知識がついてから読むと実に奥が深い。
まず【小町】
小町といえば小野小町ですが、実は【まち針】はこの小町が由来だという説があります。
まち針は穴が無い針です。つまり女性なのに穴が無い・・・医学的に言うと膣閉塞症です。
つまり錠前屋の娘は夫婦の交わりができず離縁されたという意味なのですね。それを鍵が合わないと表現しているのです。

このように知らなくても読めるけれど、小町=小野小町=まち針=膣閉塞症という知識があればより楽しい。
夫婦の交わりができなければ石女として実家に返された時代がある・・・と教養があればもっと楽しい。
小野小町は歴史と文学がわかればより楽しい。そこからお能などの古典芸能にもつながる。

それが読書なのです。

読書が面白くないと感じている方は、自身の知識や教養レベルと書籍のマッチングにズレがあるのかもしれません。

一つずつで良いのです。興味のあることが書かれた本を読んでみてはいかがでしょうか?

あまり知られていませんが図書館にはレファレンスサービスがあり『何かオススメの本を教えてください』と相談できるのです。

利用するのも良いですね。

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