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ヨーロッパで広まるシークレットコード ”mask19” とは

コロナの自粛要請が広まる中、ヨーロッパ諸国で使われる様になったコードがあります。それが "mask 19"。これは何かと言うと、DVや虐待下にある人が、 アビューサー (虐待・暴力の加害者) に知られることなく、助けを求められるコード。ヨーロッパ諸国の政府が、コロナ自粛に伴うDVや子供への虐待の増加をみて、広めたもの。DVや虐待を受けている時、あなたが思っているよりも、アビューサーに知られることのない様、助けを求めることが重要です。あなたが、助けを求めていることを知ったら、アビューサーがさらに過激化する確率が高いからです。

このコードの導入初期は、近くの薬局で助けを求められるよう、薬剤師に伝えられました。現在は、ボランティアやNPOの働きかけもあり、このコードがより、多くの人々の間で理解をされる様になりました。このコードが広まることで、例えば、レシートにサインをする際、mask19 と書くだけで、コードを理解した人が、裏で警察を呼ぶなどして、アビューサーが近くにいることで助けを求められない人々を救うことが出来ます。コード化して助けを求めさせるのは、彼ら・彼女たちをアビューサーから守るためです。

日本でも、自粛要請が出たり、学校が休みになるなどして、虐待やDVの増加が見られるでしょう。アメリカでは、カウンセラーや医療従事者は、子供保護法の下、義務報告者 (Mandated reporter) といって、虐待の疑いがあるときは、報告をする義務を課せられます。私も、アメリカにいる時は、この義務を背負っておりました。日本にも、mask19のコードとDV、虐待の救済の輪が広がりますように。


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