本で人生を変える

2020-02-10 23:43:57

テーマ:保育・教育
本は好きである。

本を買うのも好きである。

本棚に本がたくさん並んである光景も好きである。


活字を始めて読んだのは、というよりハマったのは小学生の頃。
とうじ、漫画ばかり読んでいたことに、親に「活字も読みなさない」と
言われたことがきっかけだったと記憶している。

ハマったのは「僕らの七日間戦争」
宗田理の「僕ら〜」シリーズである。

すでに手元にはないが、数十冊のシリーズで当時全て読破したのではないか。

高校生の頃は、小説にハマった。

村上春樹は僕には難しく、村上春樹やエッセイをよく読んだ。

大学生以降は、専門書を読み漁る。

結婚などを期に、大量の書籍を売却したが、いまだ大量の本が倉庫と本棚に
陳列・眠っている。


話は変わって、アウトプットとインプットのバランスは、とても大事であると
痛感している、最近。

保育という教職についていると、必然的にアウトプットが多くなる。しかし、
それに耐えうるだけの「インプット」が当然必要になる。
インプットしているリソースが古ければ、アウトプットの内容が古くなり、
尚且つ自分の経験則が増えてしまう。

経験則が悪いわけではないが、あくまで経験であるので、一般化するのは難しく
なる場合もあるし、昨日のブログでも書いたように、自分にとっていいことが
相手にとって良いとは限らない現象が巻き起こるからである。


インプットと一口に言っても、これまたややこしい問題に突き当たる。

例えば、保育者のインプットのメインは研修である。

2016年から数えて、結構な研修に行っているが、「当たり」と思う研修に
出会えることは多くはない。

それは、研修を企画している方々を批判しているのではなく、自分が想像している
内容とは異なる場合もあるし、求めている物とは参加してみて違うケースもある。

研修と言えば、数十人以上の大規模研修が一般的ではあるが、個人的な最近の
見解では、そういった大規模研修は本来的な学びというのは難しいように思う。

最新の知見を知るなどの意味では、広くいろいろな人に知らしめたいし、そういう意味では、大規模で、「聴く」ということにフォーカスせざるを得ない。

研修に参加し、いろいろな知識を得たのちにどうする?という問題にぶち当たる。
すぐに実践できない内容もあるだろう。
知っているということが、何かの偶然で役に立つことはあるのかもしれない。

しかし、学んだことをどう応用するのか、どう生かしていくのかが本当の
意味での「学び」であると思う。

だから、昨今の保育における「往還型」研修というのは非常に意味がある。
半分強制的な意味合いもあるが、学んだことをどう現場にいかすのかという
こともパッケージングされての研修である。

ただ、往還型研修は始まったばかりで、全ての人が受けられるというわけでは無い。

と、最近悩んだ自分が、今年たてた目標の一つに読書というのがある。


自分が欲しい情報を効果的に得るという意味では、読書というのは非常に効果的
だということに、最近強く思うようになる。

自分の都合の良い時間に、都合の良い内容にアクセスでき、求める内容が違うと
思えば、本を閉じることができる。

こんな最適な「学び」のスタイルはない。

2020年は最低一月に一冊は読破することを目的にした。

最初に読んだ藤原和博さんの本を読み、通勤時間で読書をするべく
クラクラ(ゲーム)をやめた。

5年以上コツコツ村を育てていたが、自分が思っている以上にあっさりと
抜け出られた。

まあ、それは良いとして、ずっと大好きだった「働く大人の学び」を研究している
立教大学(去年まで東大)の中原淳さんを最近読んでいる。

僕の読書スタイルは、気になった箇所にマーカーをひき、付箋をはり、
尚且つスマホのメモに「文言」を打ち込む、というアナログスタイル。

読破した後、自分の中で何を学んだか内省しつつ、文字化する。

そこまでしないと、落としきれないのだ。

「リフレクティブ・マネージャー」という著書の中で、中原さんはとにかく
内省する大事さを説く。内省とは、反省とも言えるが、例えばこの本を読んで
どう感じたのか、何が職場にいかされるか考えることである。

そして、その内省は、アウトプットし、他者に開かれることで、対話が生まれ、
そこにも学びが生まれるということ。

そんな本をここ二週間ほど読んでいたので、僕の頭の中は「組織」とか「内省」とか
そんなことをずっと考えていた。

今度詳しく書こうと思うが、去年から研究会をやっている。

漠然と思っていたことが、中原さんの著書を読み、クリアな言葉になっていく。

越境して学習すること
自分の仕事や自分自身を語ることで、語ること自体が内省になること
園内だけでなく、園外の人と繋がり、「学び」を探求すること

読みながら、今度このフレーズを使おうとか、このテーマを深めてみようとか
いろんなことが頭の中を駆け巡る。

そう、結局何が言いたいのかというと、効果的なインプットとは何かということ。
それは、自分が欲しい内容を、即時得られるかどうか、ということ。

本というのが効果的な手法の一つである、ということである。

ただ、本は、本自体は言葉を発しているわけではない。
学んだことをどうアウトプットし、その内容について対話できる人の存在が
必要だ。

自分がこの内容を学びたい
こんな研修会があったら面白い
この人の話が聞きたい

自分が学びたい内容に合致するような研修会が巷にあれば良いが
おそらく無い。

だったら、どうするか


答えは簡単だ。


自分で「研修会」を企画すれば良い

そんな思いで行動したのが、「多摩保育研究会」と「保育未来圏」である。

もう話が逸れすぎたので、今日はここでおしまいにしよう。


とにかく、本というのが効果的なインプットであること。

そして、中原さんが思いっきしストライクゾーンであること。

そんでもって、藤原さんの本の影響で、ゲームをやめたこと。

それが、今日の主題である。

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