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映画散策ボーイズ

僕は映画散策ボーイズという芸人映画サークルに所属している。このサークルの始まりは突然だった。

芸人の間で瞬く間に噂になった映画「湯を沸かすほどの熱い愛」を観に、深夜1人で新宿のピカデリーに行ったら、2つほど飛ばした横の席にPOISON GIRL BANDの阿部さんと囲碁将棋の根建さんが座られた事から始まった。

「田畑も映画好きなのか?」

「めちゃめちゃ詳しいわけじゃないんですけど、人並みに見るのは好きで、、」

「えっ?まじで?俺たちもそんなに映画詳しいわけじゃないけど、見るのは好きだから良かったら今度から一緒に観に行かない?」

そうやって先輩の優しさから始まったこの映画散策ボーイズ。今では、井下好井の井下さん、ニューヨークの嶋佐、トンツカタン櫻田くん、元すっきりソングの本田さんも加わり、そこまで詳しく映画を語れるほどの知識は無いけれど、映画を見るのは好きだと言うメンバーが事務所の垣根を越えて集まっている。

新しいメンバーは阿部さんがグループラインに勝手に招待してやってくる。最初はみんなこのサークルがどんなサークルなのかも全く分かっていない。なんせ勝手に入れられるのだから。でも誰も退出しないのは居心地がいいからだろう。居心地はいいが、みんな変わっている。

元すっきりソングの本田さんは、前回ランドセルを背負って映画館にやって来た。コントで使うかららしいが、普段からも鞄として使っているらしい。ほら、やばい。あと本田さんは一度相方の前からとんだ事があるが、そのとんでる最中にスピルバーグのレディプレイヤーワンがどうしても見たくて、みんなで観賞する時に変装して映画館に来た事もある。その時は普段ない髭を蓄えてメガネとキャップを被っていたので、話しかけられても最初本田さんとは誰も気が付かなかった。「皆さん僕です。本田です。変装してます。」と言ってメガネと帽子を外してようやく「本田さん!」となったのだ。

根建さんはいつも本当に優しいのに、時々狂ったように情け容赦ないことをする。以前、みんなで観に行こうとなった映画の公開日が囲碁将棋さんの単独に近くて、根建さんの単独の準備が大変だろうから、僕が映画鑑賞会の日を延ばしたのだが、次は僕のスケジュールがNGとなり申し訳なく思っていたら、根建さんは普通に「田畑今回はごめんな!」と言ってその日みんなを映画に誘って観に行ってしまった。一緒に行ったニューヨーク嶋佐に「田畑さん、可愛そう過ぎません?!」と言われて、初めて悪いことをしてると気付いたらしい。結局その映画を僕はだいぶ後に1人で観に行くことになる。

根建さんにそのヤバさを言ってくれた嶋佐は、基本的に観た映画の内容を一切覚えていない。最近では「もう映画観ても一つも覚えてないんで、これって観る必要あんのかな〜とか思っちゃいますね。」と言いながらチケットを発券している。櫻田くんはとにかくいつも眠そうだ。

井下好井の井下さんの変わり方は、映画散策ボーイズに入ってから気付いた事でも無いが、昨年、自慰行為をする人間は舞台でウケないと結論を出し、M-1の予選を袖から2人で見ていて、ウケていないコンビがいると「ネタとかちゃうねん。昨日自慰行為するからやねん。。」とボヤいていたのが記憶に新しい。

何とも変わった人間ばかりだか、居心地がいい。映画に出てくるぐらい人間が変で楽しい。映画を見終わった後に、喫茶店に行ってみんなで話す映画の感想もいいが、結局各々が各々を変だと言って笑い合うあの瞬間が楽しいのかもしれない。

最近みんなで行けてないのでそろそろ行きたい。

【終わり】


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田畑藤本というコンビでお笑いをやっている田畑の方です。普段は相方の『東大』という肩書きが光過ぎていて全く輝けておりません。学歴社会の構図を日本一食らってる男としても有名です。ここに来たあなた。よく僕の方を見つけたね。
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