夕暮れの街

夕暮れは街駆けるあの子を
あたたかく飲み込んで
もうなくなってしまった
家へといざなう

家路
それは終わりのない旅の別称
どこから始まってどこで終わるのか
分からないまま
点描で写し出された景色は
緩やかにほどけるように様変わりしていく

帰るべき場所
それは長い長いお別れを言うための場所
声にならない声たちが最後に集う街

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