証拠集め

信じてるものを
本物にするために

信じたいことを
真実にするために

ひたすら証拠を集める

信じてるものが
偽物だったら

信じたいことが
虚偽だったら

その可能性を限りなく
ゼロにするために

ひたすら証拠を集める

それでも集めた証拠が
信じてるものを否定する
だけでしかなかったなら

もう証拠はいらない
もう根拠はいらない

証明する必要はない

「私がそれを信じている」

信仰の対象は
かつての何かから
自分自身にすり替わる

おそらく
そのことに
気付くことすら
もうない