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ファッション スティーブ・ジョブズの呪い

Apple製品は好きですか?

私はApple製品が大好きです!今もこのnoteをMacbookで書いています。スマホはiPhoneです、左手にApple watchを付けています。Appleのスマートグラスの発売を今か今かと待ち望んでいます。パートナーもiphoneです、パートナーの誕生日にはiPadをプレゼントしました。Apple信者ですか?と言われれば「Yes!」と答えます。

気づいたら自分のデジタルライフラインをAppleに支配されています。巨大な企業が市場を独占するのは危険なことだという議論が常々起こっています。私もその理屈は理解しています。が、利便性が高すぎて自力で抜け出すのは不可能です。当面はApple社の良心を信じて身を任せるというのがスタンスです。

そんな巨大テック企業を創った故スティーブ・ジョブズ氏。カリスマ中のカリスマ、地球で最も有名な人間の1人と言っても過言ではないと私は考えています。その世界中に影響を与えたジョブズ氏ですが、ファッションの世界にも影響を与えています。近年その影響がようやく薄まってきたなと感じたので、今回記事にしました。

では行ってみましょう!

毎日同じ洋服を着るという習慣

スティーブ・ジョブズ氏がファッション業界に与えた影響の一つが「毎日同じ服を着る」という習慣です。ジョブズ氏といえばプレゼンの素晴らしさが良く話題に上がります。プレゼンするスタイルは黒のタートル/デニム/スニーカーという毎回同じスタイルです。このスタイルはプレゼンだけではなく毎日このスタイルを貫いているようです。

そしてこの習慣はジョブズ氏だけでなく、他の世界の一流企業のリーダーも実践しています。誰もが知っている人で言うとMeta(旧Facebook)のマークザッカーバーグ氏も実践していることで有名かと思います。

マークザッカーバーグ氏曰く
「仕事以外の決断の数を減らすため。全ての集中と決断をフェイスブックや世の中を良くすることに使いたい。」

インターネット調べ

着る洋服を選んで決めると言う行為にエネルギーを使うのが勿体無いということでしょう。

毎日同じ服を着る=Cool オシャレ=Uncool

インターネットを通じてこの考え方が世界中に拡散され、もちろんこの日本にも伝わりました。たしか2010年頃だったと記憶しています。ノームコアという考え方と共鳴しあって瞬く間に“毎日同じ洋服を着る、同じスタイルをすることがSo Cool!”だという常識が生まれました。そしてその考え方が拡大解釈されて“オシャレすることはUncool、非合理的で無意味なこと”という空気感が生まれました。

最先端は合理性であること、機能的な価値を生まない行為は無駄である。そうした世の中のトレンドが生まれたことで、お店で売られる洋服がどんどん無味無臭なものに変わっていきました。

日本の国内状況的にもオシャレすること自体のハードルがあがった

日本では失われた30年と言う言葉が頻繁に使われます。バブル以降から今まで日本では経済成長が全く起きなかったという意味で使われます。とくにアメリカではイノベーションが生まれ大きく成長しました。相対的に日本は貧しくなったと言われています。(賃金は横ばいでも税金は増えているので実際に自由に使えるお金は減っています)

世界でも類を見ない高齢化社会、人口減少に歯止めも効かないままということもあり、成長への足がかりも見えていないままです。そのような社会的背景もあり、節約、コスパ、タイパの意識が飛び抜けて高くなり、ますます高価でデザイン性が強い衣類を購入することへのハードルが上がっていきました。

デザイン性が高い衣類を提供してもカスタマーは飛びつかないのでシンプルな洋服を出す

シンプルな洋服ならユニクロで十分

ユニクロ以外のショップの体力がなくなる

少しでも売れるようにシンプルな洋服を出す

上記のような悪循環が生まれていると私は考えていました。2021年冬くらいまでは、どこのお店に行ってもシンプルで似たような服が売っているなという印象を持っていました。黒、白、紺、グレー以外の服は世の中から消えてしまうのではないかと思っていた次第です。

2022年春から洋服に色や柄が戻ってきた(個人所感)

個人的な感覚になってしまうのですが、今年の春から洋服に色や柄が戻ってきたなと感じています。ここ数年お店で見ていなかったような明るい色が積極的に使われているという実感があります。とくに2022年の冬物は久しぶりに派手目ニットがお店に並んでいると感じます。お店に入るだけでワクワクします。

ようやく世界がジョブズ氏の呪いから解き離れ始めたのではないかと思います。ここ数年の間は合理性、効率的、コスパ、タイパ、ミニマリスト、所有から共有へ、といった新しい時代の価値観が一気に流れ込んできていたと思います。失われた30年とコロナショックがそれらを加速させました。そしてそれらの考えは一旦全体に行き渡ったので、これから揺り戻しが始まるというのが私の意見です。

超派手派手なファッションの世界になるとは思ってはいませんが、いつも同じスタイルの人もいれば、ファッションを思い思いに楽しんでいる人もいる。または色々なファッションを楽しんだり、同じスタイルを続けたりを両方ミックスする人も出てくると思います。

まとめ 自分の価値観でファッションライフを楽しむ!

冷静に考えれば凡人が偉大なカリスマの上部だけを真似しても意味はありません。彼らにとって洋服を選ぶことは不利益なことかもしれませんが、洋服好きの人にとっては人生を豊かにする行動の一環です。本当はオシャレが好きなのに、なんとなくトレンドに流されて無味無臭の服ばかり買う方がカッコ悪いですね。

私もつい最近まで似たような服ばかり着ていました。その一辺倒のスタイルを自分で決断したものだと思っていましたが、実は世の中に流されていたということに気づきました。私もようやくジョブズ氏の呪いが解けたのだと思います。(私が勝手にかかっていたのですが…)

私の当面の服を着る・買う時の行動指針は「パッと目を引くものをスタイルに取り入れる」です。シンプルなベーシックな洋服はここ数年で揃えることが出来ているので、ここからは意識して攻めの姿勢でファッションを楽しみたいと思います。

その結果、またシンプルに戻りたくなったら戻ればいいですよね。

当面はファッション大好きApple信者として生きていきます!

ではでは。

PS
興味ないこと考えたり実行するのエネルギーめっちゃ使いますよね。スーパーや薬局のおつかいが自分にとってそれにあたります。店内で商品探して歩き回るのがめっちゃ苦痛です…。


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