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一緒に暮らすこと、親の役割と子どもの自己責任


わが家は、基本的に子どものゲームや動画の時間を制限していない。

起きる時間も寝る時間も自由。

ご飯はお腹が空いたときに食べる。
みんなで食べることもあるしバラバラのときもある。それでいいと思う。
家族団欒よりも食べるタイミングを自分で決めることを重視したいし、一日中一緒にいるのだからわざわざ食事の時間を合わせなくてもコミュニケーションは足りている。

その上で、私が決めていること
*夕食は遅くても8時半には片付ける
*家事や子どものお世話をするのは夜9時まで
*寝ている人は起こさない
*自分にも子どもにも「大人だから」「子どもだから」と何かを押しつけない。奪わない。

みんなが幸せでいること

いつ、なにをするのか、しないのか
いま、なにをするのか、やめるのか
自分で決めていいんだよ、どうしたい?どう感じる?と
子どもの自己決定の権利と機会を何より大切にしていても、子どもが自分でできないことがあるうちは100%子どもの好きなように生活するのは難しい。

夜遅くまで起きていたらお腹が空くし、何か食べたら歯を磨かないといけない。子どもたちはすぐに虫歯ができるので寝る前は必ず仕上げ磨きをする。
もし「遅い時間は仕上げ磨きをしない」としたら、あっという間に虫歯ができて頻繁に歯医者に連れて行かないといけなくなる。

起きる時間は、お友だちと遊ぶ予定があっても子どもが起きてこないと一緒に連れていけない。

しばらく昼夜逆転する日々を過ごし、この生活は自分が無理と思い子どもに相談

あなたたちができないことはカァちゃんがするけど、カァちゃんにも体力気力の限界がありまして・・・

夜中好きなだけ起きていてもいいんだよ。でも歯磨きは9時までに終わらせてほしい。そのあとお腹空いて何か食べたいなら食べてもいい。でもそれで虫歯になってしょっちゅう歯医者に連れて行くのは、カァちゃんにはキツイです。

朝も好きなだけ寝ていていいけど、お友だちと遊ぶ約束をした日に起きてこなかったらカァちゃんは一人で行くことになります。夕方まで帰らないから長い時間お留守番することになるんだけど・・・

ね、どうする?
夜遅くまで起きていてお腹が空いても我慢するのと、なにか食べて虫歯になって自分で歯医者さん行くの。

あと、昼に起きたらカァちゃんがいなくて夕方か夜までお留守番になるの。

カァちゃんはいつも「自分の好きにしていい」と言ってるけど、カァちゃんのヘルプが必要なことがある間はカァちゃんの生活リズムにも合わせてもらいたいんだよね。

どっちがいいか考えてみてくれる?


二人とも自分のできることできないこと、自由とリスクなど色々天秤にかけながら考えて考えて考えて・・・・・

上の子は「お腹空いても食べないし目覚ましで起きる」と、夜も好きに過ごすことを選んだ。下の子は「早く寝る」と答えを出した。

子どもができないことや、やり残したことの後始末は親の役目だと思う。
自分が子どもの頃に「おまえのためだ」と言われながら経験した必要のない厳しさを正当化して、自分の子に引き継ぎ繰り返すことはしたくない。

親は子どもに優しくていい、甘やかしていい、と私は思う。
「甘やかしてはいけない」と言う人もいるけれど、厳しさを教えたいのなら自分がお手本となる生き方をしてただその背中を見せたらいい。子どもは大人の生き様から多くを学んでいる。良くも悪くも。

子どもを甘やかすことは安心させること。人格形成のとっても大事なこの時期に親がしないで他に誰ができるんだろう。子どもはたくさん甘えて安心して育ってほしい。大人は、子どもが大人になることを怖がらせないであげてほしい。

教育・躾という大義名分のもと長い間続けられてきた負の連鎖を断ち切ろう。

『自由』についてくる『自己責任』を実生活の中で体験して、
でも責任や結果を叩きつけ恐怖や後悔の中で刷り込み背負わせるような方法ではなく、善悪でもない、ただそこにある現状として一つずつ向き合いながら、緩やかに丁寧に自分がどう生きるかを選んでいってほしいなと思います。


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