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台所短歌

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台所から生まれた31文字
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#七夕

前夜

湯浴みして髪結い上げて待つ宵を照らす冷たき金銀砂子 三年越しの願いは五色の短冊も叶え切れ…

苧環
1年前
19

列島を絡めとるごと雨龍がゆるりゆるりと鳴神連れて

七夕になんぞ恨みがあるのかと黒雲を見る去年も今年も

*********
横切るようにゆっくり動いてる。
被害がひろがりませんよーに・・・

苧環
2年前
23

約束を交わしたことがあったろかここで逢おうと言われたろうか

ここにいるただそれだけが伝わればそれだけでいいただそれだけで

揺れ動き流れる水に任せればいつか必ず相見えると

雨ならば逢えぬと誰が決めたのか袖裾たくし流れを越えて

苧環
2年前
20

七日の夜を待ち詫びるひと

もうすぐ七夕。 ということで、色々と妄想してたら、去年と考えてることがほほ同じだと過去記…

苧環
2年前
24

踊るよに細紙の上で跳ね回る願いも持たずもはや幾年

苧環
2年前
21

過ぎて思う 七夕のこと

昨日7月7日は七夕。 前後に数首七夕絡みの歌を詠んだ。 時節柄ってこともあるから、イッチョ乗…

苧環
3年前
17

経緯(たてよこ)を一年(ひととせ)かけて心かけ一日(ひとひ)にかける棚機津女は ひさかたの天に住まへる織女さへ薄き羽衣手には出来ずか

荒れ狂ふ川面ながめつ薄衣胸に抱ひて宵を待つただ

苧環
3年前
7

七夕前夜の雨

笹にふれ弾け飛んでは地に落ちる水の産声 明日は七夕

苧環
3年前
6

四、五年に一目で良しと短冊にもしや織姫書き記したか

苧環
3年前
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