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台所短歌

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苧環

#雨

卯の花を腐す長雨に呼応する憂さを晴らしに宿りくる君

＊＊＊＊＊＊＊＊

テレワークをしにきた息子。
我が家は無料の避難所ってことにしときましょか。

「お出掛けしよっか」への応えが「ばあばのおうち！」になりつつあるそうな…

苧環
苧環
10か月前
19

雨

重力に従うだけの雨なのに滝にも川にもなれずうとまれ

苧環
苧環
1年前
22

本気

六月が舐めるんじゃねぇと出してくる本気と書いてマジと読むやつ ＊＊＊＊＊＊＊＊ 備えあれ…

苧環
苧環
1年前
26

夜半の雨

ダサいとかわざわざ伝えることもない知らない人だよそもそも君は あいしてる　叫べば返りがあ…

苧環
苧環
1年前
24

春の水

先だって伝えたはずだと水栓を溢れ落ちくる春を受け止る 無機質に雨だと吐いたキミの背とあと…

苧環
苧環
2年前
23

雨音を雨の音だと聞き知って見知って欲しくて降っていただけ

苧環
苧環
2年前
15

幼な子の笑顔の先の長靴と飛沫見つめる苦笑溜息 ＊＊＊＊＊＊＊＊ 雨の買い物帰り。子ども連れに出会う。水溜りを選ぶ子どもと避ける母。傘も長靴も新しい玩具でしかないんだよなぁ。 おかぁさん、お疲れ様です…

苧環

いざ酔はむうつろふ月をただ待たば杯に水さす宵の秋雨

苧環
苧環
2年前
20

秋混じる朝の空気の違和感は鼻腔の奥に居座った梅雨

苧環
苧環
2年前
23

水無月の祓えを知るや世の憂さを流すかのごと雨のふるふる

日をまたぎしのつく雨が降り続き洗いざらしの文月の朔

苧環
苧環
2年前
19

返すほど強さ固さも持たぬまま我が音とともに土に沁み入る

苧環
苧環
2年前
20

宿る人もなき軒先に降り集う雨の調べは何処に木霊す

苧環
苧環
2年前
22

出番かな？囁きながら忍び寄る風とも呼べぬ気配流れる

苧環
苧環
2年前
20

川はどこ海はどこだと自らの沁みる先なき哀しみ抱え

苧環