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台所短歌

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台所から生まれた31文字
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#日記

空っ風木々の合間を潜り抜け蹴散らしていけ此処にあるもの


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カラカラと音すらならぬ空っぽの頭を使ってカ行並べる

何かが残ってたら音ぐらいするはず
ご飯食べてお風呂は入れてるからまだ大丈夫
ずーっと眠い
も少しだけ上手く眠りたい な

苧環
3か月前
16

寒いね に 冬なんだからと返す我可愛い娘でなくてごめんよ

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寒いなぁ と会うたびに言う母に返す言葉がない。何もかもに返さなくてもいい、頷きや笑みだけでいいと思いつつ結局言い返してしまう可愛げや優しさに乏しい娘でごめんよと帰宅してから毎回思う。正論が正解なわけじゃないのに

苧環
3か月前
18

追いかけて追いかけられた彩りが夜のしじまの雨に流れる

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恒例パパママ結婚記念日のチビのお泊まり
衣食で追いかけ遊びで追われての時間

自分時間の曖昧さにほっとしつつ冬の陽だまりがなくなったような肌寒さが

そして改めて日常の無音さに気づく

苧環
4か月前
15

消え物が一番

何度目かのお嫁ちゃん2への誕プレ選び。 何にしよーかなーと悩むこと数ヶ月。 あ!と思ったも…

苧環
4か月前
16

もう何も考えたくない夜にはさ辻ちゃんネルを眺め寝るのだ!

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まったく世代ではないんだけど、たまたま流れてきたのを見たら、何だろね?特に思い入れがない分ぼけーっと眺められる。
ま、賛否あるでしょうが。
頑張ってるんだねぇというか、凄いねこの人って思っちゃう。いろんな意味で

苧環
5か月前
12

無となって時折り相槌返すのが基本のきだとやっと知る冬

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三歳児の世界には誘われた時だけお邪魔するのがルール。こっちは無のままの時間がするーと過ぎる。育児期間の自分自身の記憶がほぼない理由はこれか。





苧環
5か月前
16

こんな夜もシートパックを忘れない頑張ってるね頑張ってるよ

今日をまた過ごし進めということか食らって眠ればいいだけだから

踏ん張った脚は地にあるそれだけが今は救いと深呼吸して

もう既にキズヒビだらけの魂は木っ端微塵に砕けなどせず

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ルーティンをこなす!

苧環
5か月前
15

冷え込んだ夜気を無音で吸い込んで胸いっぱいにしようか今夜

苧環
5か月前
15

胡麻をするお相手なんぞいないのに後生大事にスリコギを持ち

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スリバチとスリコギを処分した。いつ使った?首を捻っても、なかなか出てこない記憶。買えば高いから…待たされたものだから…「持たせてあげたよね?」と言われたら…それに尽きた。
でも、胡麻をする日はたぶんもう来ない。

苧環
5か月前
16

隠れてたわけじゃないのは知っている此処にこそっと置いたのアタシ

「みぃつけた」そう声掛けて取り出せば罪悪感も消える気のして

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「そのうちに」を合言葉に放置していたことを3つばかりやっつける。どれも小一時間で終わるものばかりなのに。片手間でも取り掛かることが大事だと知る

苧環
5か月前
14

ごめんねとたった一言言うだけで軽くなってく肩も身体も

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 夕飯自力でお願いします
手抜きじゃないか、怠けじゃないか、しんどいのはお前だけじゃないとか全部説き伏せて20文字にも満たない文をポチッとした後の開放感と言ったらもう!今から支度できそうなぐらい。いやしないけど。笑

苧環
5か月前
17

見渡して誰に遠慮がいるものかこれはアタシの人生なんだ

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こんな風に暮らしたい をやっと言えるようになった。そんなことないって言われるのは百も承知だけど。家族のことを考えて些細な不便や不満を飲み込むのはやめる。些細も積もれば山になる。

苧環
5か月前
20

秋の陽が差し入る隙はまだあると閉じゆくドアにこの手かざして ******** 約半年後、家移りすることに。保留にしていた買い替えや処分を少しずつ進め、出来るだけ重いものを手放したい。 まだ長い人生の秋真っ盛りだと思っていたいし、差しこむ陽を温かく感じるがどうかは自分次第。