見出し画像

Jリーグのユニフォームを減点方式で評価してみる〜J1編〜

ユニフォームのデザインは、クールでスタイリッシュな方がいい。サポーターは、ユニフォームを着て家を出て、電車、あるいはバスに乗って、スタジアムまで歩いて行く。大人のサポーターなら、試合後もユニフォームを着たまま夜の街へ繰り出すだろう。心情的には愛するクラブのアピールも兼ねているから、デザインは良いに越したことはない。

先日、何気なくTwitterを眺めていると、衝撃的なデザインのユニフォームが目に飛び込んできた。

2019年東京ヴェルディのユニフォームである。

●衝撃の緑

なんと、新エンブレム(2020年から使用予定)のベースカラー2色でほぼ統一してきたのだ。スポンサーロゴも例外ではない。まさにユニフォームのポジショナルプレー (?)である。モデルには生え抜きの圧倒的イケメン、井上潮音を起用。「どんなウェアを準備しても、最後はツラ構え」と言わんばかりの質的優位である。

ヴェルディのように洗練されたデザインのユニフォームは、Jリーグではなかなかお目にかかれない。Jリーグの場合、スポンサー企業がデザインに協力的かどうかが非常に重要なポイントになるようだ。

●首都圏で増えたカープファン

スポーツは変わるが、広島東洋カープのファンが首都圏で急増したのは、ビジターユニフォームのデザインが受けたのも一つの要因だと聞いたことがある。

基本的に人は、かっこいい/かわいいものを着たいと考えているはずだ。「(ファンになって)スタジアムに行けばこのユニフォームが着られる」というハロウィンやコミケ的な特別感は、人を惹きつける重要な要素かもしれない。もしもカープのビジターユニフォームがグレーのままだったら、胸の「Hiroshima」が「広島」だったら、カープファンは首都圏でここまで勢力を拡大できなかったかもしれない。ユニフォームは見た目が100パーセントなのだ。

●いざ評価

ということで、2019年Jリーグ各クラブのユニフォームはどうなんだというのを、以下の2点に基づいて評価してみることにした。

(1)ユニフォーム自体のデザインは評価対象外
※自分の好みや贔屓を排除するため
(2)事前に作成した採点表に基づいて評価
※下記参照

※満点は10点。

※胸スポンサーロゴに、

①枠がある ・・・ -2点
(※ストライプ/ボーダー柄の場合、ベースカラーを使用していれば減点0)

②ベースカラーでない色を枠に使用 ・・・ -2点
(※白or黒の場合は-1点)

③ベースカラーでない色を文字色/ロゴマークに使用 ・・・ 1色につき-2点
(※白or黒の場合は減点0)

※胸以外のスポンサーロゴに、
④枠がある ・・・ 1つにつき-1点
(※ストライプ/ボーダー柄の場合、ベースカラーを使用していれば減点0)

⑤ベースカラーでない色を枠に使用 ・・・ 1つにつき-1点
(※白or黒の場合は-0.5点)

⑥ベースカラーでない色を文字色/ロゴマークに使用 ・・・ 1色につき-1点
(※白or黒の場合は減点0)

機械的に評価していくので、実際に目で見たイメージと点数にギャップが生じるケースも出てくるだろう。そこは実際に見て判断していくことにする。本当は全クラブ見ていきたいところなのだが、クラブやスポンサー企業にケチをつけていると捉えられるのは本意ではないので、上位5クラブを紹介させていただく。


5位・鹿島アントラーズ(8点)

胸・・・減点なし
鎖骨x2・・・減点なし
袖・・・減点1
背面上・・・減点1
背中下・・・減点なし
胸スポンサーロゴがシンプルになり始めた頃から、クールになったイメージがある鹿島アントラーズ。背面上は減点対象だが、ロゴのみの表記で色はむしろアクセントになっている感も。袖も減点対象だが、「枠」は無くロゴ+英字表記。イエローハット、新日鐵住金ともに鹿島にとってはお馴染みのスポンサー企業であり、デザインに対する理解もかなり感じられる。


4位・ヴィッセル神戸(8.5点)

胸・・・減点なし
左鎖骨・・・減点なし
右鎖骨・・・減点なし
袖・・・減点1.5
背面上・・・減点なし
背面下・・・減点なし
袖が減点対象の「枠」を使っているが、エンブレムと同じ配色なので気にならない。注目したいのは、枠ありカタカナ表記→枠なしカタカナ表記→英字表記と、年々デザインに対する理解を深めてくれるアンリ・シャルパンティエ。4年でここまでロゴデザインを進化させた楽天も凄い。また、ユニフォームのスポンサーロゴをまとめて紹介するニュースが毎年リリースされており、心遣いが素晴らしい。


2位・名古屋グランパス(9点)※同点

胸・・・減点なし
鎖骨・・・減点なし
鎖骨・・・減点なし
袖・・・減点1
背面上・・・減点なし
背面下・・・減点なし
鎖骨の東京東海証券は今シーズンから「枠」がなくなった。デザインへの理解を深めてくれるのは嬉しいこと。袖が減点対象の「枠」を使っているが、TS CUBICのロゴはユニフォームと同じ配色なので、うまい具合に溶け込んでいる。それにしても、サンプドr


2位・FC東京(9点)※同点


胸・・・減点なし
袖・・・減点なし
背面上・・・減点なし
背面下・・・減点1
鎖骨はスポンサーなし。背面下は減点対象とはいえ、FC東京お馴染みの東京ガスライフバル。満点に限りなく近いのではないか。


1位・浦和レッドダイヤモンズ(10点)

胸・・・減点なし
鎖骨x2・・・減点なし
袖・・・減点なし
背面上・・・減点なし
背面下・・・減点なし
島忠が英字表記。もし自分がレッズサポーターなら、その協力的なアティテュードに対する最大限のアンサーとして、家具と日用品は全て島忠で買うと決心しているかもしれない。


●上位5クラブに共通する点

・胸スポンサーは単色アルファベット
・袖スポンサー以外に「枠」を使わない
・可能な限り英字表記にご協力いただく

ちなみにJ1平均は5.16点。J1各クラブとも、上記3点を意識するだけでかなり違ってくるのではないかと感じた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?