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<発達障害>大きなイラスト付きで分かり易い説明本。『大人の発達障害がわかる本』備瀬哲弘 監修

本書『ちゃんと知りたい 大人の発達障害がわかる本 【増補改訂版】』は、 大人になってから初めて、発達障害ではないかと思った人向けの説明本です。吉祥寺クローバークリニック院長の備瀬哲弘Dr.(精神科医)が監修し、イラストを沢山使い、分かり易く説明しています。


本書は、大人になってはじめて発達障害ではないかと気づいた人、もしくは、その周囲の人に、正しい知識を得て頂くことを意図して制作されています。その正しい知識に基づいた、当事者への工夫や配慮などを記載し、より快適な生活を送ることを願って制作されています。

全編を通して直感的に分かり易いイラストがあり、より詳しくは文字で説明するという二本立て体裁が取られており、はじめて発達障害を知ろうという人に有難い配慮です。


中身は、発達障害とは?の一般論に始まり、発達障害に起因した二次障害・依存症、女性ならではの苦しみ、ひきこもり、自助グループ、仕事改善のコツ、はじめての診察、公的支援団体・医療機関の紹介、家族・職場のサポート方法など、多岐にわたります。

平易な一般論で書かれている為、初版発行から約10年経過した2021年現在でも、本書の内容は色あせる事はありません。大人発達障害を正しく知りたい方への、入門書としておすすめです。


参考)
本書の初版発行後(~2018年)に、国際的な診断基準改訂(DSM、ICD)があり、本書内で用いられている「PDD」や「アスペルガー障害」などの名称は、「自閉症スペクトラム(ASD)」に変更・統一されました。これらは厳密に区分できるものではなく、連続体(スペクトラム)であることが、国際的に認識共有化された為です。

※ASDに統一された用語:広汎性発達障害(PDD)、自閉症、アスペルガー障害、アスペルガー症候群、高機能自閉症、低機能自閉症、カナー症候群(カナー型自閉症)、小児期崩壊性障害

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