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【意外と知らない】LDLコレステロールとは➁

さて、①の続きです。

7.LDLと変性LDL

次にお話するのが、変性LDLについてです。

対義後を正常LDLとしますと、この正常LDLは管理がシビアです。

各細胞には、LDL受容体という門があるのですが、

この門は正常LDLしか通過できません。

そして、生体防御反応もスルーです。

それに対して、変性LDLは結構雑に扱われます。

どれくらい雑かというと、免疫細胞に食べられます。

実は、これが大きな問題なのです。

8.貪食細胞、マクロファージ君!

変性LDLを食べてしまうのは、体内のスィーパーである、

マクロファージという免疫細胞です。

まさかの食いしん坊という二つ名を持った免疫細胞です。

基本的には、微生物などのタンパク質を処理するので、

うまく処理できるのですが、なんとマクロファージ君は、

脂を処理できないのです。

どんどんと変性LDLを貪食するマクロファージ君は、

脂でギトギトになった泡沫細胞と呼ばれる脂肪たっぷりの細胞になります。

これがアテロームという脂肪の塊として、血管内皮膚細胞の内側に蓄積し、

結果、血管の内壁が肥厚して、血管の内腔を圧迫します。

9.プラークという名の肥厚

現代では、血管内イメージングという技で、血管の中を覗けます。

そのときに、見える血管の膨らみをプラークといいます。

これが、いわゆる動脈硬化であり、血管を狭めて、

血圧を高くしたり、血流を悪くしたりして(狭心症)、

酷い時には詰まらせる(心筋梗塞、脳梗塞)、メカニズムです。

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言葉では説明しにくいのて、フリー画像を引っ張ってきました・・・

10.結局、悪いのは・・・?

たくさんの情報が出てきて分かりにくいかもしれませんが、

大量のLDLの存在と、それが変化したLDLが悪いということになります。

つまり、

・過剰なLDLが血管中に存在すること

・LDLが変性されてしまうこと

この二つが、大きな病気を引き起こす原因であることを覚えておいてください。

分からないこと、気になることがあれば、

気軽にコメントしてください!



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