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7/1,2 初めての一人旅(山口)

初めて1人で宿泊を伴う旅をした。
香川に1人で行ったことはあるけど泊まったのは大阪の友達の家だったし、そういう、現地で友達に合流するみたいなのが多くて1人で出かけたのは初めてだった。

旅行を決める少し前に母が山口の秋芳洞とか錦帯橋とかに行っていて、結構良さそうだった。ツアー旅行が趣味の母は2度目の山口だったらしい。

私は岩場が大好きである。tinderのプロフィールにも書いてある。
中学受験でカルスト地形という言葉を知ってからずっと山口県はいつか訪れないといけない土地として認識してきた。いまだにSAPIXが出していた都道府県カードの秋吉台の写真を覚えている。
社会人になってから、友達がカルストを散歩してきた話を聞いて、散歩できるんだ〜ふーーーんみたいな気持ちにアップデートをしていた。

6月の頭に、JALの山口行きの航空券が7000円からというタイムセールが突然降ってきた。
旅行好きな母は「安いね〜、なんで私が行った後に安くなるんだろ。あ、でも土日は高いままだわ。」とこぼしていて、私もそれで感心は終わっていた。
何かの拍子に母が「あんたがいけば?」と言い始め、「なんだやんのか?」と思った、けどなんかその日の私は勢いがやんのか?で止まらず、「やってやんぞ」になってしまい、あれよあれよという間にその7000円の日付から一泊分の往復航空券を取ってしまった。
2泊してもいいなとかは思ったのだが、別にホテルは格安になるわけではないのでやめた。

軽く調べた感じ、洞窟を見るツアーはあっても秋吉台のカルストをエンジョイするツアーはなくて、まあ全部セルフオーダーでやるかあというかんじになった。

あと元の隅神社というところも岩場フェチ歓喜だなと思ってそこも行くことにした。母は一度行ったことがあって「由緒はないけどいい岩場だよ」って言ってた。
ベルトラでタクシーツアーがあったので申し込む。タクシーツアーもの、1人で申し込むと1人だった時に値段が倍になるので日和ったけど、タクシーを都度呼んで捕まらない方が嫌なので2.5万円という航空機代の2倍近い値段を出すことに決めた。
萩焼きの窯元や金子みすず記念館も見せてくれるとのことで、まあいいんじゃない?という感じ。
そのツアーが長戸湯本温泉駅が出発地なのでそこに泊まることとして、駅からちょっと遠い温泉街まで送迎のある旅館を選んで予約した。
あとカルスト台地をエンジョイするための電動アシスト付きサイクリングを借りる手続きをした。
残りは全部移動!!!!

普通に交通の便がめっちゃ悪いのと、いい感じの観光バスは土日しかやってなかったりバス会社を跨るとなんもわからなくなったりした。
そもそも秋吉台近辺の電車が2023年に大雨で死んでおり、代行バスというのがトラップすぎる。
いろいろ調べて多分ベストな行き方だったと思うけど、現地に行くまで本当にこのバスは来るんか?みたいな恐怖心が付き纏った。
この恐怖心についてカウンセラーの先生に「結構負担感が強い」と話したら「まあもう最悪タクシー呼べばいいと思って、、早めに行ってバス停でしっかり待って、ギリギリのバスには飛び乗らなければ大丈夫」というアドバイスまでもらった。


私は旅行前に結構天気予報を調べるタイプなんだけど、割と雨確定だった。
前日あたりになると、大雨洪水警報が出て、これは大丈夫なやつか???の匂いが強くなった。
旅行運のない友達を鼻で笑い飛ばしてきたけど、自分も人のこと言えない。
とは言えまあ行くには行くと決めて、飛行機用にアマプラで動画をダウンロードしたり、Apple musicでチャイコフスキーをダウンロードしたりした。
もし自転車借りた時にロッカーがなかったら背負えるようにと、キャンプの時にしか使わないスノーピークのリュックに衣類とかカッパとかを詰めた。

現地に着いて電波を入れると不在着信が入っていて折り返したところ、秋吉台の自転車借りた業者からで「大雨で洞窟しまってます。サイクリングもしませんよね?」という話だった。
私はこの旅でカルストの岩場を見ないで帰るというのは無しだったので、「カッパ持ってきたのでサイクリングはさせてもらえませんか」と聞いたら一応オッケーが出たのでそこに向かう。
新山口から秋芳洞まで行くバスに乗ろうとした時にもバスの人から「閉まってるよ」と言われて同じ説明をした。たまたま乗り合わせた外国人にはめちゃくちゃ頑張った英語で「このバスは確かに君のいうとおり秋芳洞行きだが、大雨で洞窟はやってない、」と伝えた。帰ってた。みんな洞窟が見たいのか。

現地について「サイクリングしにきました!」と伝えたら「わざわざきてくれたところ申し訳ないが今日はやめておかないか?危ないよ」と言われる。「訴えないのでやらせてください」とお願いをして、電動アシストの説明をしてもらって(人生初のアシストサイクルだった)、カッパを着て、山を登る。
秋吉台は山の上の方に露出している群なので、結構登った。

一瞬雨止んで、めちゃくちゃ綺麗だった。

この岩がポツポツしているのがたまらない


ただすぐに雨が大量に降り注いできて、もう目に雨が入って染みて痛くてサイクリングを断念して秋芳洞からエレベーターでいける展望台の公園の方にちらっと行って、サクッと帰った。

記念写真スポットに誰もいないくらいの閑散



秋吉台、おもってたより岩は白くないけどめちゃ綺麗だった〜!!!!
広い!山一個丸ごと秋吉台のあの景色が広がっている。野焼きしなかったらちゃんと木が生えるのかな、わからんけど草原がバーっとあって感動した。

秋吉台の観光センターのひととちょっとおしゃべりをして、シナモロールの秋吉台コラボのタオルガチャを引いたりなんかしてバスで美祢駅に行った。

美祢駅から代行バスで湯本温泉の方の駅に行く予定だったのだが、時間になってもバスは来ない。大雨です電車が止まっているのは知っていたが、電車が止まっていると代行バスも来ないのは把握してなかった。
美祢の駅にいてもどうしようもないくらいカフェも何もない無人駅なので、タクシーを呼ぶ、断られても仕方ないくらい雨が降っていたので、すぐに来てくれて本当に安心した。
(コンビニに寄って夜ご飯を調達したついでに差し入れにビールを渡した)

結局は予想外の支出となってしまったがなんとかしてホテルに着く。いいところだった。
長戸湯本は少し前に星野リゾートの界ができて、温泉街がリノベされていた。
ついてすぐに雨が一瞬止んでいて、歩いて公衆浴場の恩湯に向かう。
オシャレな作りで、立って浸かる、岩に囲まれてライトアップされたお地蔵を眺めながら浸かるお湯は最高だった。
(地元民は安いけど観光客価格は高い)(でもかなり良い)


コンビニのご飯を食べながら、友達と岐阜行きの旅行の電話打ち合わせをした。ほろ酔いでごめん。

ホテルの温泉も普通に良かった。
1人って自分でなんでもタイミング決められていいな〜。寝る。

朝は近所の大谷山荘のパン屋に行こうと思っていたけど豪雨で断念。
念の為に持ってきた1本満足バーで凌いで朝風呂に入って、タクシー観光にGO。

人のいい感じのお爺さんに連れられて萩焼きの街からスタート。タクシー独り占めなのでマイペースに見させてもらった。
萩焼、昔無印でとっくりとおちょこと小皿を買って一人暮らしの時にベビーユースしていて、引っ越しの時も手放さずに持ってきてしまってあるので、一つ何か買って帰るつもりだった。
高くて欲しい精巧なのは買えなかったけど、一つインクを洗う時のコップに良さそうなのを買った。

足つき、実用性がなく最高

窯の中を見せてくださって、窯のお部屋ごとの温度の話や、ガラス質になってる壁の話をしてもらった。

三部屋くらいあった

そのあとは元の隅神社へ、結構遠かった。
普段は観光客でごった返してるらしいけど、バスもおらず、私の後に2組来たくらいだった。
岩場エンジョイタイム。

高低差まあまあある
岸壁と鳥居がすごい
ハートのところにお賽銭を投げて入れる、10回で入った
下の海側はこんな感じになってて絶壁

雨が奇跡的に止んでた、暑くて死ぬかと思った。

そのあとは金子みすず記念館へ。
生家の再現したところと、記念館がある。普通に勉強になるというかふーんと思ったのでじっくり見た。タクシーの運転手さんからは「めちゃくちゃじっくり見ましたね」て言われた。
生い立ちと詩が連動して語られていて、あと期間展示は交通機関の発達とみすずの詩についてで、それもかなり面白い視点だった。また行きたい。

センザキッチンに寄って長戸駅で解散のプランだが、私1人なのでわがままを言い、きらくというお食事処で解散にしてもらった(新山口まで行くバスがセンザキッチン発だったため)。
イカは入荷してなかったので、フグ定食にフグの白子天ぷらをつけて食べた。
朝ごはんほとんど食べてないから贅沢した。

フグのコンフィが意外とうまくてお土産に買った
あっさりしてるのに旨みがすごい白子

そのあとセンザキッチンに歩いて向かってお土産をたくさん買った。
かまぼこ、大和蒲鉾のエソ100%のがおすすめと聞いていたけど、保冷が怖いので空港店で買うことに。

新山口まで無事について、空港にも着いて、なんとか無事に帰ってこれた。
お土産のかまぼこは真っ白で平べったくてかみごたえがあって美味しかった。
あとセンザキッチンのわかめドレッシングはニンニクの風味がパンチ効いてて美味しいので買った方がいいです。

秋芳洞に入るためにまた行かないといけないなの気持ちでいる。今度は晴れで頼む…