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noteマガジンを始めて3年目になった

落合陽一です.ハッシュタグがカンストしていて気がつかないうちに500記事を超えて,よくまぁここまで続けてきたものだなぁと思いながら記事を読み返していた週末.(星新一賞の終わらない審査をしながら,研究しつつの空気感)

マガジンを始めたときのお気持ちは下のリンクの記事を読むと書いてあるんだけど,ここからもう2年もたったのかという気持ちが大きい.何が変わっただろうか.色々なことが前に進んだけれど,何が見つかったんだろう.

人生の進捗はさておき,マガジンのことを考えてみよう.

有料コンテンツの価格設定というのはとても大切なフィルターのように思えている.オンラインコミュニティにおいて一番重要なのは価格設定で,次に重要なのはその価格に見合うコミュニティコンテンツの提供だと思っている.マガジンはサロンとはちょっと違うから,大体どういうリテラシーの人々にどういうコンテンツをどのくらいの時間提供するかということを考えることが主になる.

僕は映画のコンテンツ時間を基準に物事を考えるのが好きだ.安すぎるという人もいるし,高いと思う人もいるかもしれない.何百万人にも届けて大衆的で,価格に文句をいう人もそんなにはいないものだと思うから,2時間で1800円の時間を使うことは社会的に了承されている出費なのだと思う.だから,10000円の価格のコンテンツなら12時間,3980円のコンテンツなら6時間くらいの時間を体験できるように設計して考えることにしている.だからサロンでの情報発信は消化すると7時間くらいかかるように設計されているし,マガジンも消化すると5時間くらいかかるようにしている.あとは好きな映画を見るか見ないかの問題なだけだ.ここはマイナーで単館上映のような会場に人が集っているようなものなのだ,と自分では考えながら,記事を書く.コミュニティの暖かさに支えられながら,読み手の時間を考えるときが心地よい.

例えばゲームだったら5000円くらいのゲームで100時間とか遊べてしまったりするから,これはまた恐ろしくコストパフォーマンスのいいものにも見えるし,安い居酒屋でも2時間で4000円くらい溶けたりもするので,これはまたコストパフォーマンスはわからない.カラオケルームも昼と夜で金額も違えば,新聞のコスパは異常にいいような気もする.大学は学生が払う学費よりも多い研究予算が割り当てられたりもするから,素晴らしい空間であるとも思うし,かといってフルにその機能を使えている人も少ないような気もする.昔よく言った例えなら,ポケモンGOとUberEatsの違いはなんだろう,集めることでお金を払う位置情報ゲームと集めて届けることでお金をもらう位置情報ゲームの違いを説明することは年々難しくなる.人が何に価値を持つかは人それぞれ,でもニッチな沼に行くと訳がわからなくなりすぎるから,最大公約数的に僕は映画換算で物事を考えるようにしている.読了時間やアクセス数,リーチ数を見ながらコミュニティの情報配信を個人が考えていく時候なのだと思っている.

さて,3年目.色々な気づきを得ながら,そんなことを書いていこう.いつも支えていただいている皆様に感謝をしながら.

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落合陽一が「今」考えていることや「今」見ているものを生の言葉と写真で伝えていくことを第一に考えています.「書籍や他のメディアで伝えきれないものを届けたい」という思いを持って落合陽一が一人で頑張って撮って書いています.マガジン開始から2年以上経ち,購読すると読める過去記事も800本を越え(1記事あたり5円以下とお得です),マガジンの内容も充実してきました.

落合陽一が日々見る景色と気になったトピックを写真付きの散文調で書きます.落合陽一が見てる景色や考えてることがわかるエッセイ系写真集(平均で…

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