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言葉が喋れるようになってきた弊息子との会話を楽しんでいる.

「お蕎麦屋さんでお蕎麦を食べると眠くなっちゃうから1杯までしか食べちゃダメだよ,またねー」

なぜか突然部屋に入ってきて落合陽一を叱ってすぐ出ていく弊息子.

近頃色々喋るようになって,トミカ屋さんを愛する弊息子と対話するの時間がたまらない.この不完全な言語体系を取り戻すことは難しいから,つい動画を回しながら話してしまう.君の辿々しい言葉はあっという間にこの世界から消えて無くなってしまうんだねぇ,と常に時間の不可逆性を感じながら生きている.コロナ禍の生活でこの辿々しい言葉を拾うことができたのは嬉しい誤算だった.ときにビデオ会議のノイズになりつつも,その不完全な言葉の端端は,たまに撮る動画のバックグラウンドに保存されている.

どこか行きたいとこある? と聞くと,温泉かプール,トミカ屋さんかお蕎麦屋さんと答えるのが最近の気分らしい.水とおもちゃと食べ物,触れる距離で閉じた幼子の環世界は今日も美しい.柔らかな木の芽のような感性はいずれ消えて無くなってしまうのだろうか.どんな温泉がいい? と聞くとオレンジ色の温泉がいいと言っていた.東京湾沿いとかだろうか.

3歳! でも4歳になったらもう大人だから!

そんなことを言いながらお店やさんに入っていく弊息子の様子を眺めている時間を見るたびに不可逆性を感じている自分がいる.この時間が愛おしい.

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落合陽一が「今」考えていることや「今」見ているものを生の言葉と写真で伝えていくことを第一に考えています.「書籍や他のメディアで伝えきれないものを届けたい」という思いを持って落合陽一が一人で頑張って撮って書いています.マガジン開始から2年以上経ち,購読すると読める過去記事も800本を越え(1記事あたり5円以下とお得です),マガジンの内容も充実してきました.

落合陽一が日々見る景色と気になったトピックを写真付きの散文調で書きます.落合陽一が見てる景色や考えてることがわかるエッセイ系写真集(平均で…

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