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無観客イベントを続けてわかってきたこと:アフターコロナ,通信環境変化の次へ,居住地依存からのコミュニティの解放,Social Distancingとデジタル接触

落合陽一です.最近無観客のイベントを繰り返すことで見えてきたこともある.

オンラインサロンを始めて3年以上経った.オンラインサロンとは月額制の購読サービスで,著者からの情報提供や著者とのコミュニケーションなどを楽しむことのできるものだ.ざっくりいえば,コミュニティ機能付きの記事や動画配信サービスだと思ってもらっていいと思う.

僕はSNSの他にこのNoteの配信をやっているが,オンラインサロンでの情報発信も日々楽しんでいる.著書や動画出演とは違った情報発信の面白さがあり,生涯教育のアウトリーチ感にやりがいがあるからだ.大学で教えることや著書を書くこととはまた違った社会との向き合い方だと思う.書き切り,言い切りでないのが興味深い.

以前は居住地によってオフラインイベントの参加しやすさが変わってしまうということがコミュニティ運営場の課題だと考えていたけれど,昨今の事情によってコミュニティ参加のためのハードルが変化しつつある.どの国からでもスムーズにコミュニティに参加しディスカッションできるインフラがリアルタイムに発展している.これは福音となる可能性があると感じている.(最初は集まって電子工作とかプログラミングとかをしていたのだから,その頃はオフラインイベント中心で今とは隔世の感がある)

また,無観客のオフ会やら上記のイベントやらを繰り返すうちにどういう安全対策をするか,どこがオンライン視聴上の付加価値か,などということをよく考えるようになった.

以前,著書で通信環境の変化が人を自由に居住させるようになるのではないか,ということを考えていたが,それは技術環境的変化であってトリガーはウイルスだったのかもしれない.

今日はそんなことを考えたい.以下無観客NJIの図

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落合陽一が「今」考えていることや「今」見ているものを生の言葉と写真で伝えていくことを第一に考えています.「書籍や他のメディアで伝えきれないものを届けたい」という思いを持って落合陽一が一人で頑張って撮って書いています.マガジン開始から2年以上経ち,購読すると読める過去記事も800本を越え(1記事あたり5円以下とお得です),マガジンの内容も充実してきました.

落合陽一が日々見る景色と気になったトピックを写真付きの散文調で書きます.落合陽一が見てる景色や考えてることがわかるエッセイ系写真集(平均で…

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