久方ぶりの車窓から

画像1 電車にもバスにも飛行機にも乗らない日々が続いて,車窓越しに写真を撮ることが少なくなっていった.久しぶりに電車に乗った.ただそんだけの日常が愛らしい.
画像2 東京駅.週に5回くらい新幹線に乗るのも普通だったはずなのに,あの光景をもう忘れてしまった.というか,新幹線に乗るのは忙しさの象徴でなく休み時間だったのだ.
画像3 車窓ごしの写真を撮るのが好きだった.窓枠にピントを合わせてボケた風景を楽しんだり
画像4 遠景にピントを合わせてボケる窓枠を楽しんだりしていた.
画像5 そんな体験も忘れてしまうような生活の変化があった.
画像6 ホームを眺めていると人類滅亡後の懐かしい風景のような感じすらして
画像7 夏の近い新緑に温かみを感じるより先に寂寥感がやってくる.
画像8 カラフルな遠くの風景を眺めるようで世界が灰色に見えるから,コントラストを強めてしまう.
画像9 錆びた街だ.
画像10 以前なら人をフレームインさせなかったのに,なんでか人を入れたくなる.
画像11 アリもフレームインする車内.自然とどうやって対峙していくか.
画像12 車窓越しの世界の穏やかさを感じながら,もはや遺言のような風景を眺めている.
画像13 ワンマン.もう全てがワンマン.
画像14 一人きりで電車に乗る.
画像15 最近人類を見かけなくなったという感覚.
画像16 隙間が気になってしまったり,
画像17 茂る植物に季節を感じたりしながら
画像18 風景の持つ寂寥感を探している.
画像19 田園風景と山並みに日本を感じている.
画像20 トンネルの中の仄暗い暖かさ.
画像21 ワンマン.
画像22 遠くまで続く道に人を探している.
画像23 人がいなくなった街は時間が止まったようでいて
画像24 確かに何かが朽ち果てていく時間経過は刻まれる.
画像25 季節は巡るし,人の都合とは関係なく風景を作る.
画像26 日々のリアリティを獲得するために花を愛でる人々もいるのだろうと思う.
画像27 いろんな車窓があり,夜の孤独感が強まった.夜の底にあった息遣いを街から感じられなくなった.
画像28 朝の光を眺めながら,
画像29 一人きりの新幹線に乗っている.
画像30 タクシーもめっきり乗らなくなってしまった.移動していられただけ自分は暇だったのだなぁと昔の生活を振り返って思う.動くことは忙しいように見えて休みだったのだ.それでバランス取ってた人々は厳しいだろうなぁ.

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