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記憶にない桜を補う何かを探して / 山種美術館「桜 さくら SAKURA 2020」

落合陽一です.山種美術館を歩きながら.再開に際して展示を拝見させていただいたので展示レビューの連載.

桜が冷凍保存されたように,記憶の中に手触りがない.そんな話を以前のnoteに書いたのが記憶に新しい.

山種美術館の「桜 さくら SAKURA 2020」展が7/18から再開する.それに際して,展示の見学をさせていただいた.左に見えるのは松岡映丘の《春光春衣》だ.技巧的工芸的なテクスチャが素晴らしい.

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【特別展】桜 さくら SAKURA 2020 ―美術館でお花見!―
会期:2020年7月18日(土)~9月13日(日)

ちなみに下の写真は橋本明治の《朝陽桜》.

ぜひ,読者の方々,記憶の桜を解凍しに夏の山種美術館に行って欲しい.

自分は日本画のテクスチャーを眺めながら,様々な感覚を味わうのが好きだし,日本画を目でなぞる触覚を感じる時間は何事にも代えられない知的で甘美な時間だ.

さて今回もマガジン連載では展示を見ながら歩く.

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