見出し画像

【ウィズコロナ】希望を見出しながら,既存の世界観を維持しようとする人々との認識のずれに違和感を感じつつある.【カームワークカームライフ】

全部が杞憂だったらいいのに.ウィズコロナを生きながら,カームワーク・カームライフについて考えている.

カームワーク・カームライフ・ウィズコロナ.

そういえば,newspicksのコロナ特集の第二回があった.専門家でない分野の話で聞き役に徹するのも勉強になる.人生は社会科見学,必要なのは知的好奇心と当事者意識だ.限定でyoutubeに前後編のダイジェストが期間限定で上がっているので紹介しておく.コロナに関する質問をひたすらぶつける機会がないので,いつも非常に勉強になる.知らないことがたくさんあるのは生きていることを実感する.

対人距離が画面の上でも離れていく.実は僕は人の近くにいるのが好きではないし,端っこにいたいタイプだから距離が離れていくスタジオが大好きだ.適度な距離を保ちながら眺めていて欲しいタイプである.動物園の動物でいうとなんだろう.個人的にはイルカが好きだ.あ,動物園にはいないか.

僕はズボラで全く潔癖症じゃないんだけれど,対策を考えるたびに潔癖症的な振る舞いに近づいている.僕が葉巻を吸わず,アルコールでこまめに手を拭いている世界に風習の変化を感じている.その光景に自分でも違和感を感じなくなった.

画像1

窓ガラスの一方の側には、春の爽やかな空。そして他の一方の側には、今なお室内に反響している言葉--ペスト。

三密を取り戻すのはいつになるんだろうか? ひょっとして取り戻さないのだろうか? どのくらい取り戻すのだろうか? 行動変容の期間はどのくらいだろうか? 多分人類の誰も知らないし,歴史は知っているか? といえば,ペストの頃の文化が参考になるかどうかわからないけど,似ているのかもしれない.ペストの歴史を調べたりしている午後が過ぎていく.

そして物語は,時代によって何を伝えるのだろうか? そういえば,と思ってカミュのペストを読み返している.

医者たちは相談し合い、リシャールが最後にこういった−−「つまりわれわれは、この病があたかもペストであるかのごとく振る舞うという責任を負わねばならぬわけです」

既存の世界観から離れつつあることを肌で感じているときに,自粛とか再開とかより前に,病に寄り添うことや環境の変化を受け入れて,次への希望を見出すことを感じている.また,その習慣がどうやって形成されていくかに興味がある.われわれはZOOM以前には戻らないと思うし,アルコール消毒の習慣を失わないかもしれない.さて,再びライブでモッシュするようになるだろうか.今日はそんな話を.

強制する必要があったのは、町と生活との月並みに見える点である。しかし、人は習慣を身につけると、たちまち困難なくその日を送るようになるものである。

画像2

ここから先は

2,042字 / 2画像
落合陽一が「今」考えていることや「今」見ているものを生の言葉と写真で伝えていくことを第一に考えています.「書籍や他のメディアで伝えきれないものを届けたい」という思いを持って落合陽一が一人で頑張って撮って書いています.マガジン開始から2年以上経ち,購読すると読める過去記事も800本を越え(1記事あたり5円以下とお得です),マガジンの内容も充実してきました.

落合陽一が日々見る景色と気になったトピックを写真付きの散文調で書きます.落合陽一が見てる景色や考えてることがわかるエッセイ系写真集(平均で…

いつも応援してくださる皆様に落合陽一は支えられています.本当にありがとうございます.