見出し画像

デジタル親和性が低いほど目先のトリッキーさばかりを意識してしまう

落合陽一です.色づく秋を眺めながら「脳の染めた風景」という言葉を反芻している.

11月最終週は河口湖でひたすら言葉と風景と向かい合っている.世界認識を揃えるためにモノクロカメラを撮るのかもしれないと思った.コンピュータ的な話ではモデルごとに内部生成される画像はだいぶ違うから,生成的な神経系で考えている我々が同じように世界を見ているという幻想から抜け出すにはどこまで自分の価値観から剥がすことができるかという問題なのかもしれない.

直角とか平行とか平行投影図とかこういうものの形状の認識って人によって大きく異なるんだろうなぁと思う.お隣にいる方の脳内を可視化したら本当に異星人かもしれない,クオリア的な話が再燃するのもデジタル手法の発展と共にありそうな話である.

さて,今日も湖畔で考えている.まずは最近の振り返り的にデジタルガバメント,地方創生とかデジ庁などの日記的な話を.

画像1

ここから先は

1,206字 / 1画像
落合陽一が「今」考えていることや「今」見ているものを生の言葉と写真で伝えていくことを第一に考えています.「書籍や他のメディアで伝えきれないものを届けたい」という思いを持って落合陽一が一人で頑張って撮って書いています.マガジン開始から4年以上経ち,購読すると読める過去記事も1200本を越え(1記事あたり3円以下とお得です),マガジンの内容も充実してきました.

落合陽一が日々見る景色と気になったトピックを写真付きの散文調で書きます.落合陽一が見てる景色や考えてることがわかるエッセイ系写真集(平均で…

いつも応援してくださる皆様に落合陽一は支えられています.本当にありがとうございます.