#107:大村はま/苅谷剛彦・夏子著『教えることの復権』
大村はま/苅谷剛彦・夏子著『教えることの復権』(ちくま新書, 2003年)を読んだ。著者の一人、大村氏は、優れた教育実践で知られた元国語教師。恥ずかしながら、私は大村氏の著書は未読なのだが、本書で元教え子(苅谷夏子氏)の追憶の中で描き出され、大村氏自身が対話の中で語るその実践が、一人ひとりの生徒の姿に応じて考え抜かれたものであったことは、本書を読むことでしっかりと伝わってきた。私も、「教える」ということが自分の仕事の一部であるので、我が身を振り返って考えさせられる、反省を促