#104:仙田満著『子どもとあそび 環境建築家の眼』
仙田満著『子どもとあそび 環境建築家の眼』(岩波新書, 1992年)を読んだ。著者の本は、以前、『子どもを育む環境、蝕む環境』(朝日選書, 2018年)を興味深く読んだことがある。
本書は元々朝日新聞の日曜版に連載された記事を、大幅に整理して、手を加えたものとのことである。建築家の視点から、子どもが遊ぶために必要な空間とその性質、そうした空間が子ども同士の関係や子どもと大人の関係にどのように影響を及ぼすかといったことが、豊富なデータに基づいて縦横に論じらていて興味深い。