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BUGATTI|ブランド刷新

b.labo

フランスの自動車メーカーBUGATTI(ブガッティ)が、ブランドを刷新したので紹介します。

|BUGATTIについて

BUGATTIは、1909年にフランス人自動車デザイナー、エットーレ・ブガッティ(Ettore Bugatti)によって設立され、ユニークなデザインとグランプリレースでの活躍で名を広めてきました。
BUGATTIは2つのモデル軸である、ヴェイロンとシロンをリリースしています。

旧ブランドデザイン
1903年(創業前)/車のデザイン

|BUGATTIの新VI

新VI

”超高級車市場を再定義するアバンギャルドなフレンチブランド”
BUGATTIは "Create the Incomparable(比類なきものを創る)"という言葉をデザイン制作時のアイデンティティとして掲げており、その方針の延長に、「ハイパースポーツカー・メーカーから、より広範囲なラグジュアリー・ブランドへ」ブランドを進化させようとしており、より顧客層を広範囲にする狙いがあると思われます。


▼モノグラム/ワードーマークのリデザイン

まず、今回の新ブランドでは、モノグラムとワードマークの微調整を施しています。

・モノグラム
モノグラムは中線を細くすることで"EB "を控えめに表現、さらに弓(B)を修正し、中央をずらしてバランスを整えることで象徴的に見えるように調整されています。少しの変化でも全体の黒さがなくなり、はっきりと洗練された印象に見えますね。

before / after
before(点線)/ after(実線)
刷新後のモノグラム
背景色パターン


・ワードマーク
ワードマークはこれまでシロン製品のみに表示されていましたが、今後は全体VIとして展開されることになります。
ワードマークは、これまでよりスリムで軽く、全体的にバランスが取れています。また、ワードマークとモノグラムに共通する「B」の文字を統一することで、より一体感のあるビジュアルを実現しています。

before(上) / after(下)
before(点線)/ after(実線)
刷新後のワードマーク
背景色パターン


▼タイポグラフィの設計

・タイポグラフィ設計のヒント
これから紹介するタイポグラフィのインスピレーション元は、古くから見慣れたパリ市のタイポグラフィ表現を参考にしています。
垂直方向に少し伸びたタイポグラフィや、文字間から感じられる水平方向へのリズム、タイポグラフィで構築された世界観を参照しています。

パリ市のタイポグラフィ
タイポグラフィ設計

極端に横幅を狭くした「O」や、それに対して横幅が広くとられている「E/F」が、文章を組んだ時にいいリズムを生み出しています。

この書体設計は、ドイツ工業規格でも使用されていたDINに近いものを感じます。書体がスマートになったことで視認性も向上し、無駄を削ぎ取る/職人の手技など、プロフェッショナルな印象を受けます。

この上2枚の文字組は、「SURPRIS / E」という風に、E以外は横幅が均等なキャラクターを持っています。


▼カラーの再定義

今回フランス国旗でも使用されている青は、フランスの起源を示す鮮やかなブガッティブルーとして再定義されています。
1909年の創業以来、ブルーはBUGATTIのシグネチャーカラーとして、常に進化を続けながら、常に時代の流れを反映してきました
新しいBUGATTIブルーは、鮮やかでありながら洗練された大人の色調で、ブランドの歴史と野心を融合させ、フランスの伝統へのオマージュを表現しています。

カラー設計

鮮やかなブルーが黒色に映えるので、デザインにおいてアクセントカラーとして効かせた時の心理的効果は大きいですね。


▼ブランドボイス

このブランドは伝統的な専門知識をバックグラウンドに持っていますが、それを誇示することなく繊細かつ控えめにブランドボイスとして表現しています。
BUGATTIはスポーツカーを起源とする少数派のためのブランドのため、ブランドトーン(話し方)にもその姿勢や特徴を反映させています。
「シンプル/正確/自信/集中力」のあるトーンに加え、フランスの伝統的な技術に敬意を表し、先ほどのワードマークの話にもあったフランスの文化や言語のスタイルも軽く取り入れています。

ブランドボイス


▼写真とイラスト

・写真
ブランドに使用される写真は、テクスチャーや形を生かす視覚的な緊張感を生み出しており、その神秘的な表現はブランドの独自性をうまく表現しています。
写真のスタイル設計は、以下3つのカテゴリーに分かれています。

製品(PRODUCT):車のポートレートの全体像。
スケール(SCALE):車のディテールに焦点を当てクローズアップした表現。
抽象(ABSTRACT):車のフォルムを再解釈し、新たな世界を創造する表現。

こういう切り口でビジュアル展開されているブランドは無意識的に見かけてはいましたが、
一つの被写体に対して解釈を切り分けていく手法が勉強になりました。こうすると、製品ごとのビジュアル訴求効果もより期待できそうですよね。


イラスト
イラストスタイルは、ブランドの象徴的なモチーフである車や製品、建物、オブジェなどの形を、スケール感を持たせながら粒状/抽象的に描いています。
表現手法は、これまでのイメージを喚起するものから、より抽象的でコンセプチュアルなものまで、幅広く用意されています。

|アプリケーション展開

これまで紹介したブランド設計を基に、さまざまなアプリケーションに展開されています。

▼エディトリアル

CARD DESIGN
CARD DESIGN
MAGAZINE

▼WEB/SNS展開

WEB
SNS

▼パワーポイントデザイン

PPT

▼イメージボード

ブランド/イメージボード

以上、BUGATTIのVI刷新でした。


b.labo


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